空母ロナルド・レーガンが東北沖に到着したという。
http://edition.cnn.com/2011/US/03/12/quake.response/index.html?iref=NS1

言うまでもなく先日生誕百年を迎えたレーガン大統領の名を冠した原子力空母である。
空母の飛行甲板というのは4.5エーカーの広さがあり、航空燃料を大量に積載しているし、航空機の整備・修理能力も高い。
元々航空作戦を行うのが目的の艦であるから、航空機の管制能力も高いので、多数の航空機の運用管制を行う能力がある。
乗員は5,600人といい、食事はじめ外来者への支援能力も高く、負傷者の発生を常に想定する戦闘艦であるから、治療・手術施設も充実している。

原子力推進艦というのは自艦の燃料の心配をする必要が事実上無く、造水能力も事実上無制限である。
食糧や航空燃料等についても、補充が必要になったら補給艦を呼んで、作戦海面の洋上で補給を受けるのを常としている。
スマトラ沖津波の時は、艦内工作で飛行甲板まで多数の蛇口を付けた水道管をひき、効率よくヘリで水と食糧をピストン輸送していた。

三陸沿岸に点在する町々は、通信連絡も碌に取れないようであり、状況はかなり深刻なようだが、陸路も損壊しているだろうし、ヘリでSAR(捜索・救難)や救援部隊を投入する以外あるまい。

鈍足なヘリが遠くの飛行場からいちいち飛来・帰投していたのでは非効率だが、三陸沖の空母を拠点基地として運用すれば、相当に効率が上がるだろう。

全滅に近いといわれるような三陸の市町村もあるようだが、避難し救助を今か今かと待っている人はいるだろうし、冠水地帯にもかならず奇跡の生存者は居る筈である。

”ロン・ヤス時代”を想い起こして、空母レーガンよ頑張れ。

さすが巨艦CVN-76「ロナルド・レーガン」。艦載機は厚木などに上げずに搭載したままのようだ。
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US NAVY

着艦する海自SH-60
到着と同時に海自ヘリと共同で早速物資輸送20ソーティーほど実施したという。
小型の自衛艦と違い甲板が広いので海自以外の、陸自、空自や海保、警察他のヘリも発着は問題ないだろうから、統合指揮運用で効率よく実施してほしい。 三陸の孤立した町では飲まず食わずの生存者が救援を待っている筈だ。
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US NAVY