今年2月の反政府デモから始まったリビアの動乱だが(注CNN)、蜂起した反カダフィ勢力は愈々首都トリポリに迫って来たという。

カダフィは、「男も女も最期の血の一滴まで闘え」と檄を飛ばしているそうで、息子の指揮する精鋭近衛部隊だという第32旅団はじめ、カダフィに忠誠を誓う精鋭部隊数万が最期の首都決戦を挑むという話のようだが、冷静に考えればカダフィに勝ち目は無い話で、自称”偉大なる革命家カダフィ大佐”も人民の革命によって倒される時が刻々近づいているようである。(注FOX)。

42年間君臨してきた独裁者は、最期までトリポリに止まって自害でもするのか、あるいは事変当初から言われていたように突然密かに某国に亡命でもするのか?

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「殿、落城にござりまする・・・」 BBC Photo

今回のリビア動乱では、国連決議に基づきNATO軍が海上封鎖や航空支援を実施している。
「Operation Unified Protector」と呼ばれるこの作戦行動には米軍もNATOの一員であり参加はしているが、”One of Them”であり、その影は薄い。
航空作戦はシシリー島や、フランス唯一の空母シャルル・ドゴール、揚陸艦などから作戦しているようである。
総指揮官はカナダ軍の中将が執っており、現在19,751ソーティに達すると言う。(NATO

NATO各国が参加しており、タイフーンやラファールと言った英仏の新鋭機も参戦しているが、今回はNATO非加盟中立国であるスウェーデンが参加しており、JAS-39Gripen8機(現在は5機?)と人員130名、給油輸送機等をNATO指揮下に派遣し、制空任務等を担っているという。

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NATO Photo

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Wikipedia-Operation Unified Protector