能登半島沖に脱北船が現れたと言う。

9月13日の0725頃に七ツ島付近で金沢の漁船が発見したという。

男3人女3人それに10歳くらいの男児3人の9人。家族や親戚という。
朝鮮人民軍勤務だというリーダーの話では、8日午前に清津(Chongjin)近くの漁大津(Odaejin)を出航、韓国を目指したという。
小さなエンジンのある小型船だが、GPSなどの航法機器や救命胴衣のようなものは搭載していないという。

被発見時には、出航時に180L積んだと言う燃料は60L程残。少量の米とキムチは残っていたが、30L積んだと言う水は残っていなかったという。

ギリギリのところで命拾いしたというところだろうか。

日本海沿岸には北朝鮮のものと見られる今回と似た小型船が漂着することがあるというから、今回の脱北船の人達は強運だったのだろう。(

経済破綻も然りだが、息の詰まるような監視国家であり、困窮の末に一か八かで脱北する者は後を絶たないようだが、エジプトやリビアのように人民蜂起が起こる様子は見えず、北朝鮮は不思議と不安定の儘安定しているように見える。

ただ、何かいったん事が起れば一気呵成に事態が発展し、大きな情勢変化が起る可能性は常にあるだろうか。

独裁体制を敷く支配者である金一族が平和裏に権力を譲渡するようなことは考えられないので、人民蜂起などが起った場合は、必ず武力の行使を伴う形となるのだろう。

国家として行き詰まっているので、いずれ遠くない将来に崩壊するものと思われるが、北朝鮮内部で暴発するのか、或いは外部に向かって暴発するのだろうか。

いずれの形にせよ、半島に有事が発生した場合、米軍は直ちに行動を起こす必要があるのだが、在韓米軍は良いとして、在日米軍の場合はその作戦行動に政治的制約がかかる懸念があるのだという。

近年の日本の政治情勢は不安定であり、例えば在日米軍の日本領土からの直接の作戦行動は日本政府が容認を躊躇するようなことが有得るだろうか。

政党、新聞社説等、いずこも日米同盟の重要性ということは口を揃えて唱和するのだが、一国単独平和主義、一方的な片務的安全保障同盟の危うさを唱える者は見ない。

朝鮮半島有事への事態の想定や対応も、自衛隊など一部組織では検討していても、国家として総合的には何も考えてもいないのだろうし、総理大臣になってから沖縄の海兵隊の抑止力が重要なものだと解ったという人もいたようであり、北朝鮮に足を向けては寝られないような総理もいる国であるから、半島有事には色々と珍現象も起ることだろうか。

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Photo:SANKEI

2011年9月9日建国63周年の金日成広場での軍事パレード。 装備は驚くほど旧く、兵は痩せている。
http://www.youtube.com/watch?v=bWrwqUKzTfk&feature=related


『「裕福」なはずの漁師、なぜ決死の脱北? 背景に軍の呪縛と腐敗』ー産経新聞

エンジンは小型で非力なようであり風浪に抗して外洋を航行するのは無理だろうから、兎も角沖合いまで出て後は海流に乗って何とか・・・という計画だったろうか。
臨戦態勢の監視国家であり沿岸部は監視が厳しいだろうが、北朝鮮に外洋警備能力は無いので、沖に出てしまえば脱北は出来るだろうか。
どの方向に流れても一週間もすれば陸地を視認出来そうであり、そうなれば動力を使って陸岸に達する事が出来るだろうか。
海が荒れなければの話だが。