先日の”ほぼ背面飛行”の件は、国交省は事態を重く見ているようで、誠にイカンであり、「速やかに再発防止策を策定、実施し、その内容を同省に報告するよう」、エアーニッポン社に指示を出したという。(

ネット上を眺めると、「似たようなスイッチが近くにあるのがおかしい」という見解が多いようだ。
スイッチの配置場所を離し、作動方式を別のものにすれば、間違いは防止できる、との意見だが、操縦室は元々狭く、操縦士は操縦装置を操作出来る体勢で手の届く範囲に全てのスイッチ類が配置されている必要があるだろうし、又スイッチ類の数が多い。
不要なスイッチというのはコックピットに付いて無いだろうし、飛行中誤操作すれば、いずれもクリティカルな事態を招く可能性は当然あるものばかりだろう。
人間工学的なスイッチ類の配置は当然考慮されるべきだが、全てのスイッチ類の作動方式を、ダイヤル式或いはプッシュ・ボタン式、或いはハンドル式とか、違う作動方式にするというのも現実的ではなさそうだ。

あまり人気はなかったようだが、
「なぜ2時間ちょっとで、機長は便所に行くのですか!」
という叱責の声があった。
機長が便所に行かなければ、そもそも事態は起らなかったのは確かだろうから、なかなか核心を突いている。

機長は64歳とか。
まあ若い人には解らないだろうが、年を取ると近くなるからねえ。
出るものを、「行くな」というのも非人間的だろうし・・・

ただ、今回の那覇ー羽田は3時間半ほどのフライトのようだし、国際線は兎も角として、国内線ならこの程度の時間は、フライト前はコーヒーなど水分は控え、飛行前には必ず用を足してとか、少し工夫して用便の必要の無いように勤務することは、難しい話でもあるまい。
それでも用便の可能性がゼロにはならないだろうが。

トルコ航空だったか、操縦士が用便の場合はアテンダントを呼んで操縦室に入ってもらい、用が済んで帰ってきたらアテンダントが操縦室ドアを開けてやることで、フライトデッキ・ドアロック・スイッチは使用していないという話である。
ドアの覗き窓で人物確認も確実に出来るだろうし、安全上もなかなか良いかもしれないだろうか。

戦闘機など小型の軍用機は当然トイレなど付いていない。

飛行前は、出ても出なくても必ずトイレに立ち寄って”絞り出して”おくのが皆さん身に付いているようだ。
空中給油などもあり、3時間の筈が時に8時間に滞空が延びたりすることも戦争では平気で起きたりするので、”ブラダー・バッグ”を持ってゆくようだ。
用を足すとゼリー状に固まる薬品やスポンジを入れた小便袋だが、狭いコックピットで使用するのはやや難しく、不器用なパイロットならこぼしたり、散らかして慌てて操縦を誤り黄色い警告の危険な状態になる可能性もあるようだ。 そのままエア・コンバット・マニューバーに入ったりした場合には、精神を集中して敵に勝つ事はなかなかむずかしくなるだろうか。
戦闘ではないが、実際事故も起きているのだと言うから用便も侮れない。

其の儘で出来る大人用のオムツなども使うのだというが、最近はもっと良いものが出来ている。

その名も「Advanced Mission Extender Device」通称「AMXD」、これが空軍では正式装備品になるようだ。
カッコいい!

500万ドルをかけて開発したのだと言い、なかなか薀蓄があるようで、用があるときはコントロール・ユニットの操作により、吸い込んで袋に溜める方式のようだ。袋は再使用可能とあり、末永く愛用出来るようである。
最近は女性ファイター・パイロットも珍しくないが、女性用も勿論開発されている。(注;釘抜きではない)

Omni Medical Systems AMXD

ただ見たところ処理対象は液体のみのようであり、固体な人にはやはり大人用オムツが欠かせないだろうか。

仕事に就いたまま用を足せば問題は起きないわけだが。
ちなみに、大日本帝国陸軍では、歩哨勤務で我慢出来なくなった場合は、「其の儘でやれ」であったという。
用を足している姿勢というのは人間一番隙が多いだろうし、敵の接近を気付かなかったりして、本人ばかりでなく部隊が全滅されたりするから当然の措置だったろう。
汚れた軍袴(ズボン)などは洗えば良いのだし。
やはり日本陸軍は強かった!

「其の儘」がやはり自然であり、いちばんいいかな。