今朝のWSJによれば、イランは過去2ヶ月以上に亘って拒んでいた、国連核査察を受け入れるという。(

核開発に関しては全て国際社会にオープンな形にし、純粋な平和目的に限ることにして、イランは今後世界の平和と人類の福祉に只管邁進することにしたものか?、或いは単なる時間稼ぎや国際社会韜晦のための小手先の戦術なのか?、奥目の大統領の考えている事は知る由も無いが、取り敢えず高まっていた緊張は若干緩むだろうか。

バレル100ドルを超えていた原油価格は、今朝は2ドル近く下って100ドルを切っていた。

IAEAによれば、イランは小型核弾頭の開発を目指し、小型核弾頭やその起爆装置の開発を行っている可能性を指摘している(11月レポート下記参考)。

核兵器開発の主任は、Mohsen Fakhrizadehという核科学者だそうで、もう3年以上も当人の聴取をイランに問うているのだという。

今月末から予定されているという国連核査察で、核開発施設への立ち入り検査や核技術者への聴取が自由に行えるのか否か?、イランがどの程度協力的であるか、かなり未知数は高いのであろう。
なにやら、フセイン政権時のイラクと同じ道を辿っているような・・・

日本はイラン原油の主要な輸出先のひとつだが、原油代金決済額は年1兆円といい、その8~9割は三菱東京UFJ銀行、残余は三井住友銀行経由で、イラン中央銀行に送金されるのだという。(日経

欧米のイラン制裁に歩調を合わせて、日本もイランからの原油輸入を大幅に減らす方向で、先日来日した米財務長官と安住財務相が合意した(安住財務相、イランからの原油輸入削減を表明;読売)と思ったら、それは安住君が今後の見通しを個人的に話しただけで、日本政府としての正式の見解ではないのだという(イラン原油輸入削減、財務相の個人的見解…首相;読売)?!。

広島、長崎と世界で唯一原子爆弾の惨禍を体験し、先日は福島原発事故で大変な目に遭っている日本は、核問題については殊更敏感であってよい筈で、イランの核開発に関しても、主体性を持った見解を早期に国際社会に示して、毅然として問題の解決をイランに迫っていて良い筈である。
イランと大口の原油取引のある立場で、核開発問題解決を促す力も発揮出来るだろうし、そうした姿勢が国際社会に於いて日本が名誉ある地位を占めることにも繋がるだろうし、若い人が自分の国家に誇りを持って国の未来を拓くことにもなってゆくのだろうが、これではもう、何がナニやら。

目先の小利益を拾うことにばかり熱心、小手先の姑息な手法に長けているばかりで、政治家や官僚が国家の大計を考えないというのでは、日本は終って仕舞うだろう。

参考) 
日・イラン貿易Jetro

Implementation of the NPT Safeguards
Agreement and relevant provisions of
Security Council resolutions in the
Islamic Republic of Iran
Nov 8 2011


イラン核開発に関するIAEA報告書をどう読むか