IAEAの29-31日のイランとの会談は終了したそうで、次回は2月21-22日に会談が予定されているようである()。

イランの石油が近い将来に枯渇するということはないだろうし、安全面への配慮を考えれば原子力発電というものは決して安価なものでもない。
福島やチェルノブイリではないが、下手をすると”自爆装置”に成りかねない危険性すら孕むものであろう。
医療用に高濃縮放射性物質が必要ということであれば、外国からの輸入でも十分な筈であろう。

ヒズボラを支援するイランに核兵器保有の兆候が少しでも見られれば、イスラエルは座してこれを眺めるようなことは決してないであろうし、そうでなくても安定しているとは言い難い中東情勢に”火に油を注ぐ”ような核開発は、少なくとも今やるべき事ではないだろうが、そんな事情は百も承知の上で、イランは核開発を進めているのだろうから、IAEAもなかなか解決は難しいことだろうか。

今後の推移で、IAEAの査察では”埒が明かない”ということになれば、イランの地下核施設を物理的な力で破壊して、核開発をストップさせる以外なくなる。

欧州はどうか知らないが、アメリカは軍事力行使も選択肢としているし、勿論イスラエルも軍事力行使を躊躇はしないであろうから、イランの核開発が一定のポイントに達すれば、アメリカかイスラエルが、イランに対して実力を行使することになるのであろう。

空爆という方法があるが、イランの核施設は山岳部の地下に設けられており、それもコンクリート等で補強された相当堅固な地下施設であることが考えられる。
91年の湾岸戦争で登場した、「GBU-28 バンカーバスター」のような地中のコンクリートを貫通して爆発する特殊爆弾を使用する必要があるが、この種の爆弾でアメリカが保有する最も貫通力の高いものは、GBU-57という総重量3万ポンド(13.6t)という爆弾で、MOP(Massive Ordnance Penetrator)と呼ばれるものだという。

このMOPの貫通力というのは、Global Security Org.によれば以下のようだという。
60 meters (200 feet) through 5,000 psi reinforced concrete
40 meters (125 feet) through moderately hard rock
8 meters (25 feet) through 10,000 psi reinforced concrete

WSJの記事によれば、MOPは20発ほど調達されているというが、イランの核施設というのは少なくとも200ft以上の地下にあり、MOPでも破壊効果不十分と予想されるので、更に貫通力を向上させる改修を行なうのだという。(

どんなに深い地下施設でも出入り口は地表にあるから、出入坑道をGBU-28等で潰し、地下施設にもMOPで一定の破壊効果を与える、という方法も考えられるようである。

イスラエルはMOPは保有していないが、GBU-28は購入保有しており、これの貫通力向上改修やあるいは何か新型を開発していても不思議ではないだろうか。

B-52より投下試験の、GBU-57B MOP。
実戦ではB-2が搭載して、米本土より直接侵攻し使用することになるのだろう。
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