F-35は米国の次期戦闘機として、空軍用のA型(空自が導入するのもこの型である)、垂直離着陸(STOVL)機能を有する海兵隊用のB型、空母上で運用の出来る海軍用のC型が、現在同時開発されている機体である。(Wiki

今までの戦闘機とは異なる全く新しい次元の機能を有する機体であるが、開発費が嵩んでおり、米は膨大な財政累積赤字にも直面しているので、軍事費支出の見直しの大きな対象となっていた。

米軍は現有戦闘機の老朽化が進んでいるので代替の機体は必要であり、他に開発しているものも無いので、F-35計画全体がキャンセルということは有り得ないが、調達機数の削減や、一部計画の見直しというのは残念乍あるのだろうと思っていた。

技術的な課題の多い、イコール予算食いになる、海兵隊用のSTOVL機であるB型は、必然的に機体価格も高く、且調達予定数も多くは無く、米以外で調達を予定していた英海軍が空母用の機体はB型からC型に切り替えるとのニュースもあったので、STOVLという技術的にも、運用上も最も興味深いF-35Bではあるが、”大鉈を思い切って振るわねば財政再建など出来ない”、というのも又然りであろうし、これは計画中止となるのでは?と思っていた。

F-35計画をサポートする団体で、「各自の地元選出連邦議員宛にF-35計画の重要性を訴えるeメールを出そうではないか」というのがあった。

@F-35計画の米国安全保障上の重要性
@関連産業と雇用への重要性
@同盟国の国防への重要性

と言ったところを網羅した雛形文は既に出来てあり、いわば日本での署名嘆願みたいなものであるから、”そうだ、やろうやろう”と言うことで一口乗っておいた。

暫くして、上院・下院の各連邦議員より返事のeメールが来ていた。
嘆願メールの類というのも少数ではないだろうし、機械的に自動返信なのだろうが、個人個人宛にいちいちレスポンスする姿勢には、感心した。

日本なら、票数力のある組織名ならいざ知らず、”その他大勢”の個々人相手に嘆願へのレスポンスなぞ、国会議員が一々する話は聞かない。
尤も、議員先生に直接お願いするのは一寸キワドイような難しい件であっても、秘書等を通してきちんと札を尽くしてお願いすると、何でもしてくれる、とゆうのもあるようであるが。

ちなみに、F-35は調達数を先送りして予算の執行を繰延べはするが、予定調達機数も減らさず、A、B、Cの3機種ともに開発することと、現在なっている。


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雷による電撃死ではないので、F-35 Lightning ”Strike”は余計なように思うが。 議員であるから名称の細かなところの話はどうでもよいのだが。


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しかし、知らんだろうな。 俺には、”選挙権は無いっ”てことを。


2011年10月に行なわれたという、F-35Bの揚陸艦ワスプでの適合試験。
72回の離着艦を行なったという。
STOVL運用の出来る戦闘機があれば、飛行甲板を有する揚陸艦を事実上補助空母に使えよう。