今頃の季節は、アラスカのCopper Riverというところで獲れる鮭が毎年入荷してくる。
6月頃まで続くみたいだが、今年は5月18日にアラスカ・エアラインがシアトルにこの鮭の初荷を運んで来たと云う。
http://www.alaskaair.com/content/cargo/copper-river-cookoff.aspx?INT=AS_c3PzM_||20120518_AW||

初夏の訪れを告げる季節物でもあるから、ちょうど日本の「初鰹」みたいなものだろうか。

今は冷凍技術が発達しているから、鮭などは年中スーパーに出回っているのだが、ニュースで騒がれ、”生の天然物”と聞くとなんとなくひと味違って美味しいような気がする。

宮城県の田舎では、子供の頃「鮭」といえば「塩引き」のことであった。
それも今のような薄味の上品なものでなく、遠慮なく塩をふった、焼くと塩が白く吹くようなものである。

この塩引き一つでご飯はいくらでも進むから、肉体労働者の土方のドカ弁というのは、しっかり圧し込んだ飯の上に塩引き一枚を載せたものが多かった。
昼休みになると、郡部から稼ぎに来ている日焼けした汗臭い男達が、塩引き弁当にもりもりと喰らいついていたものである。

汗を搾って働いた空腹に、東北の米飯と塩引き、というほどの美味いものも、考えてみると他にはあるまい。
ああゆう男達が、いちばん美味い鮭の味を知っていたろうか。

「塩引き」が懐かしくなって、「赤穂のあらなみ」という天然塩を購い、鮭の切り身にこれをたっぷりと振って”塩引き”を作り、焼いて喰ったことがあった。
が、あまりのショッパさに途中で気分が悪くなった。


Sea-Tacで見かけた鮭塗装のアラスカ・エアライン
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