騒々しい世相のなかに一日一日が矢の如く過ぎてゆくが、気が付けばもう夏である。

チェリーは、カリフォルニア産のものが先ずスーパーの初夏の店頭に並ぶが、やがて地元のヤキマ辺りのものが豊富に出回って来ると値段も下がって、ほう、今年も夏だなと思う。

内陸に入ったヤキマの辺りの夏の熱さというのも半端でない。
寒いのはどうも苦手で、暑いほうが好きなのだが、あの辺りの夏の熱さというのは、長時間屋外にいると、命にかかわる熱さである。

背の高い木というものが生えないので、夜ともなると満天の星空になるのだが、これほど星というものがあるものかという、夜空にびっしりの無限の星屑であり、見上げていると星に圧し潰される気がしてくるものである。

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ヤキマ産チェリー。 新鮮さが命であるこうゆうものは、長旅をして来るカリフォルニア産のものより、地場のものが、やはり美味しいようである。