ウクライナというと、事故のあったチェルノブイリ原子力発電所くらいしか思い浮かばないが、面積は日本の1.6倍、人口4500万程というから、ヨーロッパでは大きな国の部類になるだろうか。

航空工業もソ連時代から盛んで、中国に売却した空母もウクライナにあったものだったはず。 なかなかの工業国だろうか。

同国の安全保障政策は、「非同盟中立」であるといい、NATO加盟や外国との安全保障条約は持たないので、例えウクライナが外国からの侵略を受けたところで、NATOはじめ他国がウクライナに防衛協力する条約上の義務は存在しない。

同国の防衛力は、常備軍兵力13万程のようだが、空海軍はさして見るべき規模装備は無く、陸軍主体の戦力のようである。
今年になって徴兵制を復活させたというから、動員すれば、質は兎も角としてかなりな陸軍兵力にはなるだろうか。(Armed Forces of Ukraine-Wiki

ロシア軍と比較した場合、質量供に戦力差は隔絶しているので、ロシアの本格的武力侵攻を受けた場合には、ウクライナ国防軍は”蟷螂の斧”といったところになるだろうか。
 そのような事態ではゲリラ軍となって抵抗し、来るべき日を只管待つといったところになるのだろうか。 

今年の初めに政変があったわけだが、ロシアは本格的軍事介入も匂わせたが、実行したのは特殊部隊の浸透展開による作戦であった。

政変の混乱に乗じて、クリミア半島の飛行場や港湾施設などには、部隊章標や階級章など所属国籍が判るようなものは身に着けない、謎の国籍不明の武装集団が逸早く進出占拠していた。
 結局ロシアはクリミア半島の併合に成功したが、アメリカはじめ国際社会の対露制裁も、破局的な対露関係となるのは避けけたい傾向が強い、全体に微温的な経済制裁であり、ほぼプーチンの予測通り計画通りといったところだったろうか。

ロシアにすれば、ウクライナは元々ロシアのものということなのであろう、第一段作戦クリミア奪取、第二段作戦ウクライナ東部分割奪取、第三段作戦ウクライナ全土の掌握、といった感じがするが、第二段作戦中のここで”椿事”が生じたというところだろうか。

欧米の姿勢は思いのほか硬化し、些か先が不透明になってきたろうか。


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今年2月末クリミアの空港に突如出現した、”国籍不明のロシア軍特殊部隊”。 空港、港湾、幹線などクリミアの重要拠点を逸早く占拠しウクライナ軍の活動を早々に封じているのは見事な手腕というべきか。

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ネットで話題になっていた「美しすぎる検事総長」。
ロシアに併合されたクリミアの新しい検事総長だそうだが、なかなかカワイイ感じである。
「年の頃なら三十半ば、ワケありよ」ということで、フーテンの寅ならば、「ぽーっ」となって何処までも付いて行きそうである。
私くらいになれば、もう女の色香に惑わされることは無いわけだが。

彼女が、これはロシアによる侵略などでなく、住民の意思を正当に反映させた選挙によって決められたことであり、法的にも何ら問題はないと言うのであれば、これはもうその通りであろう。