僕かあ、お酒なんかも弱いしあんまり好きでもないので良くは解らないのだが。

「お酒が人生で二番目に大好き!」とゆういわゆる「酒飲み」というのは、立ち飲みに始まり立ち飲みで終わるものだろうか。

若い頃の立ち飲みでの一杯の冷えたビールに始まる人生の酒の旅は、居酒屋での付き合い酒、領収書を忘れぬようにの接待酒、馴染みのスナックの看板までの酒、うす暗いソファーに侍った夜の蝶の作る水割りの酒、賑やかな大広間での〇〇会のパーティ酒・・・そんな酒席巡りの喧騒も過ぎたあと、一人静にしみじみ酒の味を愉しむには、やはりふらりと寄る立ち飲みとなるだろうか。

調べると台東区上野辺りに立ち飲みのせんべろ銘店というのが揃っているようである。(

一時帰国のときは空港から東京駅、そして東北新幹線で仙台駅へと直行しているのだが、なにもそう急ぐことはない。待ってる人など誰もいないのだから。
見ると東北新幹線というのは、いずれの列車も上野駅には停車するようである。 上野が東北地方への玄関であった昔の名残なのだろうか?(あゝ上野駅

今度は上野辺りで一杯やっていこう。

ほろ酔いで重いスーツケースを引き摺るのがしんどければ、空港で宅配を頼めば良いが、最近はクロネコも忙しいようだから、運動方々ズルズル引き摺って歩くことにすれば、浮いた宅配料でもう一軒寄れる。

東京駅に着いたら先ずは切符を買わねば。
「東北新幹線、指定席大人一枚、上野まで。」


shitennouB
「カドクラ」「大統領」そして「肉の大山」、向かいには「たきおか」。この路地がせんべろ呑兵衛の聖地だろうか。

AjinofueB
御徒町のガード下になるが、「新潟の酒」が揃っているという「味の笛」は気になる。
越の三梅などは嘗ては幻の銘酒として入手自体困難な時代もあったと思ったが? 北雪なども佐渡にこんな酒があったのかと思うほどにうまい。
スーツケースを引き摺ってる人もいるようである。 俺の使っているスーツケースは川戸さんの遺したもの、肩掛けのバッグはスチーブの遺していったもの。何時も三人で太平洋を超える旅をしている。
最近は流石にいずれもくたびれて来ており、俺の風体で白昼ガード下をヨタヨタ歩いていたらアル中の路上生活者に見られそうだ。何年振りかで旧友にバッタリ出くわしたら、何も言わずに千円くれたりして・・・

「犬はいいが、猫はダメだ~」
「ぶくぶくぶくぶく煮てもあぶくばっか出てよお~」
今宵の酒友となった肉体労働のとっつあんが仕事にあぶれた時のグルメ談義を聞かせてくれる。
奥では暴力沙汰でのお勤めを終えて先週出てきたばかりという男が、野獣が獲物を探すような目付きで時々こちらを睨む。
ぼくの好きだった昭和の高級立ち飲み店には、そんな心地よい緊張感が漂っていたものだが、最近の立ち飲みというのはどうなのだろうか。