平成30年になるそうだが、新しい年がスタートしている。

 元旦より晴天の日々が続いており、新年の門出を天も祝福しているようであるが、さて2018年は我が祖国日本にとっては如何なる年になることだろうか。

 様々の仰天の社会事件も又起きることだろうが、「喫緊の安全保障問題は北朝鮮」であることには変わるまい。

 暴走北朝鮮との間には拉致問題を抱えており、被害者家族も高齢化してきている。

 相手は独裁国家であり、この独裁者金正恩は己の権威権力を保持するためには、何でもやる。

 異母兄であっても毒殺するし、先代からの重臣であっても己の権威権力に対して怪しいやつと見れば即刻処刑する。

 相当数の古手幹部が処刑されており、今は金正恩に絶対忠誠の取り巻き幹部で固めているようであるから、クーデターのようなことで体制の転換を期待することは難しそうである。

 一般人民の間も、思想監視網、相互監視の体制が半世紀3代に亘って入念に築き上げられているから、チョットでも体制に疑問を持つ言動が見られるような「反革命分子!」は、チュチェ社会主義革命思想の再教育教化施設に即刻放り込まれて、生き地獄を味わうこととなる。

 ホテルの政治スローガン・ポスターを剥がしたばかりに、命を剥がされてしまった観光アメリカ人大学生ではないが、数多の朝鮮人民が非人道の地獄を味わい、日々命を絶たれていることであろうか。

 北朝鮮の一般人民は、中央から流される唯一無二のニュース情報には決して疑念を抱くこと無く、その指導・指示には自らの主体意思としてこれに喜々諾々と従う以外に生きるすべはないのであろう。

 力の信奉者である独裁者を相手に、「Forceー強制する力」を伴わない「話し合い外交」だけでは、問題を先送りすることは出来ても根本解決することは不可能なことは、歴史の教えるところである。

 神明の加護を祈るばかりだが、最近は神に近く仕えるはずの神官が肉親同士で殺し合うような、俗欲我欲の垢にまみれ狂ったような事件もありで、神様も嘆息していることだろうから、「家内安全!、国家泰平!」などと手を合わせても難しかったりするだろうか。