咲きはじめたなと思ったら
Sakura2018
あっという間にぶああっと
Sakura18A

 さくらも咲いて春は爛漫である。

 故人曰く、「春眠不覚暁」と。

 この季節朝はもう寒くもなく、猫と一緒にぬくぬくと朝寝してるのが気持よく一番の幸せだろうか。
20才くらいのブロンドのネコだともっと気持ちがよいのだが・・・

 北朝鮮の金正恩最高尊厳が、中国を急遽訪問し習近平主席らと会談したという。

 朝鮮中央通信の伝えるところでは、「習近平同志の招請によって3月25日から28日まで、中国を非公式訪問した」とあるのだが、北京での夕食会での金正恩同志の挨拶では、「このたび、われわれの電撃的な訪問提議を快く承諾し、短期間にわれわれの訪問が成功裏におこなわれるよう云々」と言っている。

 招かれたのか?押しかけたのか?

 朝鮮中央通信も「我が共和国の最高尊厳」と違うことを書くのではまずかろうに。

 ソ連邦時代は兎も角、ロシアは今一つであり、中華人民共和国が北朝鮮にとって事実上世界で唯一の友好国である。 「堂々たる核保有戦略強国になった」と言うのはそれとして、些か袋小路にハマってしまった共和国の難局打開を賭した「朝米首脳会談」を前に、血の友諠の同盟国と協議しておくのはいわば当然であろう。


@この将軍様用特別列車は装甲が施されているという。 我が共和国が偉大な指導者のもと人民が自由を謳歌し繁栄を享受しているのを妬んだ反革命分子や、共和国を侵略してやろうと虎視眈々と謀略をめぐらす帝国主義者らによる爆弾テロなどを警戒しているのであろう。 列車は21両編成だったといい、元芸人という奥方や崔龍海副委員長ら家臣団一同も同行しており、さながら大名行列である。 先代金正日や先々代金日成も同様に北京詣でをしているが、これまでの慣例だと北朝鮮の「最高領導人」が訪中した際には特別無償援助が行われているという。 今回は米中貿易戦争の入り口にあるという微妙な状況であり、習近平も会談後早速トランプに連絡したりしている。 対米牽制手段として多額の北朝鮮援助を行ったのであれば報道リークするであろうし、今回は援助供与があったとしてもかなり小さなものであろうか。


@海千山千の習近平にはこの若い北朝鮮の最高領導人はどのように映ったことだろうか? 上手くすれば、韓国やそして日本の駐留米軍を撤退なり大幅削減なり出来そうであり、下手をすれば、自分の足元まで掬われかねない危うさがある。 北朝鮮の長期戦略と言うのは今一つ明瞭でなく、その場凌ぎの姑息さが映る。 これはこれで・・・というところだろうか。 中国としては米朝首脳会談はぜひとも北京で開催したいところだろうか。 日本は現時点では、第3者第3国経由での送金などもよく監視して資金や物品の北への流れをより徹底して遮断する必要はあっても、日朝首脳会談など考慮の要は無いだろうが、「米朝首脳会談の開催場所を提供する」と名乗りを上げてはどうか。 日本は地理的にも米朝の間にあり、治安に問題も無い。 金正恩にとっては日本の治安の良さに加えて、朝鮮総連や朝鮮学校などの在日北朝鮮親衛隊も多数いるのであるから安心であろうし。 露西亜製の古典機よりは安全であろうマンナンタラ号で航海したとして、途中で燃料が切れても5日も漂流すれば日本に達着するのだし。

 共和国最高指導者金正恩の外遊は初めての事といい、今回が共和国国務委員長として華麗なる国際外交デビューということになる。

 2011年12月に先代の父金正日逝去の後を継いで絶対権力の座に就いた金正恩だが、これまで外国を訪問したことは無かったというから、外交経験と言うのは実質皆無ということになる。

 もとより閉鎖的な国家であり、家業としての最高指導者であるから幼少時から閉鎖的な特殊な環境で育っている。 1984年頃の生まれというから30代半ばであり、若いのは良いとして、いきなり国家最高尊厳、比類なき最高指導者になっており、軍務経験は無いのにいきなり朝鮮人民軍大将となり現在は人民軍元帥となったりしている。 全てにおいて知識経験が乏しい。

 経験ある優秀な者を用いられればよいわけだが、先代からの重臣というのはやはり気性に障るのであろう、大半を粛正しており、いま周囲にいるのは自身にカンファタブルな者であり、揉み手をしている様な者ばかりのようである。

 外交交渉において適正な判断をする能力には欠けており、いわゆる独り善がりの身勝手な判断に陥る傾向が従来以上に強いことであろうか。

 韓国文大統領との南北首脳会談は4月27日とかにセットされたようだが、文大統領としては「今度の金正恩委員長の半島非核化への決意はホンモノニダ」ということで、是が非でも5月に開催予定という米朝首脳会談の実現へ繋げたいところであろうか。

 トランプは自分の任期中に朝鮮半島の核問題を解決する意向であるという。

 北朝鮮が米本土への核弾頭投射能力を得るまでには半年から一年と情報機関筋で言われていたので、来年には北朝鮮は米本土への核攻撃能力を持つことになるのであろう。

 堂々巡りの不毛な外交交渉を何回も続けている時間的余裕はない。

 予定されている米朝首脳会談が、外交的手段による北朝鮮核問題解決の機会としては最後になるであろうか。

 北朝鮮とはこれまでも外交的合意がなされ、クリントン政権時には核開発放棄の見返りとして重油年間50万トンの供与などもされたことがあったが、都度反故にされて終った歴史がある。

 北朝鮮にすれば、米帝国主義の侵略攻撃を封止し、重油も取り、核兵器の開発にも到達した我が共和国の輝かしい主体思想外交の勝利の数々となるだろうか。

 北朝鮮は目先の利益を追いそれを得たかもしれないが、最も大切な信用と言うものを失ってしまっている。

 この先予定されるトランプと金正恩の首脳会談で北朝鮮がどのような核放棄見返り要求を出し、どのような会談結果になるのか興味深いが、「外交的合意に基づいて北朝鮮の核放棄が実現できる」と考えることは難しい。