かつては日米貿易不均衡で日本車が米自動車製造業組合員などにハンマーで叩かれたりしていたことがあったようだが、今は対中貿易が米国の貿易不均衡の最大の問題となっている。

 なるほど米中貿易は2000年代に入り貿易不均衡が急拡大して来ており、2017年は米国の対中輸出が$130bなのに対し、中国の対米輸出は$506bにまで達しており、貿易赤字は過去最大の$375bほど(3750億ドル、今日の為替だと日本円で41兆6千億強)に迄なっている。

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 国際貿易は2国間であまりに極端な貿易不均衡が生じてくると、どうしても不満が生じ遂には’爆発”して今回のような「中国の輸入品には高率関税を課す。」などということになり、相手もすぐに折れるわけにはいかないので対抗措置を打ち出し、”貿易戦争”へと突入する。 

 結局は貿易不均衡の是正措置がとられることになり、長期展望ではプラス要因とも考えられるが、短期的には米中貿易の後退は世界の経済活動にとってマイナス要因であろうが、これはどちらか弱いほうが折れて解決策を執る迄続くことになろう。

 中東の産油国と相手国への特段の輸出品を持たない非産油国間貿易などでは貿易不均衡というのは否応なく生じるとしても、特に構造的な問題も持たない2国間貿易では、極端な不均衡に陥らないように上手くコントロールしてゆくことが、長期的な相互互恵・経済相互発展につなげてゆくキーポイントであろう。
 
 近年になってからの米中貿易不均衡の巨大化は、「米国の我慢の限界を超える」「今度の変わり者(トランプ大統領)はそれを放置しない」との事前警告は中国にも聞こえていたことだろうが、先知れぬ長期的利益などよりも「目先の利益を取るだけ取り自国の経済発展を遂げる」ことに、どうしてもなっていたろうか。

 ”美国是商売容易、安けりゃなんぼでも売れる、大中国是人口世界一低賃金的大量産格安大販売、美国市場の稼ぎで中国経済大発展アルヨ、軍備投資大拡張近々世界是中国中心的、自由経済?互恵?バカぢゃねのw、痴呆美国是絶望号泣的ブギャ~”というのでは今日の事態になるのは自明の理であったろうに、”美国爆発キタ~ッ!”となるまで無策で突っ走ったのは支那の近平もいただけないが、早期に習絶対権力体制を確立するためには高度経済成長の維持が欠かせない。他に方策は無かったと言うところだろうか。

 米国のマーケットに見られる中国輸入品というのは、コンピュータ関連、セルフォーン(携帯)そして衣料品や靴で過半を占め、その他家庭用電気製品などであるが、いずれも代替生産国はあり、「MADE IN CHINA」の利点というのは価格が安いことだけである。

 米中貿易戦争でオレの愛用する「低価格帯商品」の物価が上がったり、経済が多少低迷することがあるかも知れないが、オレは以前から支那製品は買わないようにしているので特段の問題は感じない。

 同じ中国輸入品でも台湾製には好品感を持っており、買うようにしているが。