二日酔いの目をこすりながら朝外に出てみると、吹く風は肌に冷たく心地よい。

 昔飲んだ白波霧島といった芋焼酎は翌朝鼻に芋の臭いが回って来て閉口したものだが、深紅の葡萄の酒(Le Vin)というのはなるほど葡萄の香りが鼻に昇ってくる。

 枯れ葉が風に舞っており、気が付けばもうすっかり秋である。

 街路樹も秋の色に衣替え。 昨日は晴れていたのだが今朝は雨。
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 以前ちょっと書いたことがあったが、Les Chansonsの大家Charles Aznavourが亡くなったという。

 先月は何回目かになる「これが最後の奇跡の日本公演」を行ったといい、この先も公演予定が入っていたというから(派手なMA-1は今回の日本ツアーのお土産だろうか)、現役のままで94歳の天寿を全うしている。 それにしても八十や九十になってもプロとしてステージが務まるというのは想像出来ないが、やはり稀有の不世出の人なのであろう。

 南仏の自宅で亡くなったそうだが、天寿であろうし、琥珀色の大きな枯葉もとうとう風に舞い去る朝が来たということであろう。

 Les Chansonsというのは詩を語る歌のようだが、雨の日も風の日も、東の国から西の国と世界を巡って、「愛を歌い、人生を語り」その天命を全うしている。



 フランスの至宝と言うべき人なのであろう。 フランスは国として葬送の儀式を執り行いこの不世出の歌人を送っている。







 Requiescat in Pace Charles Aznavour.