12月20日に日本海で厚木4空群のP-1が韓国海軍「DD971 広開土大王」よりFCS(Fire Control Systemー火器管制装置)のレーダー照射を受けたとのニュース。 その時のP-1撮影のビデオが公開されている。

JapanNavyRec

 韓国の報道では、「漂流中だった北の漁船が近くの船舶に救助信号を送り、わが軍が海軍駆逐艦を派遣し、救助作業を行った」(12/22韓国軍消息筋・ソウル聯合ニュース)ものという。

 海難救助は一次的には日本の海上保安庁にあたる「ROK Coast Guard(韓国海洋警察庁)の任務であろう。

 当該海軍艦が偶々現場近くを航海中であったとか、大規模遭難発生とか、遭難現場が太平洋の遠距離であり進出する速度や航続力の関係で海軍の大型艦に救助派遣要請がされることはあるだろうが、今回のは狭い日本海でのことである。

 最初から韓国海軍第一艦隊の主力艦である「広開土大王」に出動が令せられているのは興味深い。

 公開されたP-1のビデオでも北朝鮮船近くに停泊しているのは海洋警察の大型巡視船「5001 参峰」であり、「DD971 ナントカ大王」は若干距離を置いて微速航行している。 「DD971」は当該北朝鮮船の単なる「救助」ではなく、それ以外のなにか任務があったということであろう。

 相手にFCSレーダーを継続照射するというのは攻撃行動であり、「撃ち落としたろか」という意志表示であるから、実施すればいくら相手は平和ボケの国としても、少なくとも外交問題に発展するのは必至である。

 多少変わったところはあるとはしても、韓国海軍というのも規律ある組織であろうし、現場の士官などの勝手な判断で実施できるものではあるまい。

 「必要とあればFCSを使用して日本哨戒機は現場から撃退する」ことは、青瓦台からの指示や了解があって出来ることであろう。

 当事件の韓国側の説明は都度コロコロと変わり「一貫性が無い」との報道解説も見られるのだが、虚偽を並べ真実を曲げても「無かったことにする」との韓国政府の姿勢は終始一貫している。

 子細に観察記録されたのでは困ることを行っていたことになるが、韓国水上艦船は日本海で北朝鮮船といったい何をやっていたのだろうか?