10月末は恒例のハロウイーンであった。 パンデミックのご時世であっても子供は気にすまいし、袋いっぱいキャンデーを集める年一度のお祭りであるから、「Trick or Treat」にやって来るだろうと思い、子供が百人もいれば中には必ずウイルス保有っ子がいるであろうから、マスクはもちろんドアノブなどに噴霧する消毒液や手袋も用意して待っていたのだが。

 来た子供はほんの3~4人程であった。

 例年であれば様々な仮装をした子供たちで賑わい見ているだけでも楽しいのだが、やはり今年は親達が感染を懸念して自粛したのであろう、人通りすら殆ど見かけないハロウイーンであった。 こんなハロウイーンは初めてである。

 支那のウイルスは子供達の楽しみ迄も奪ってしまったようである。

 「今年は試練の冬になる」と感染症の大家の大先生が以前仰っていたが、冬場にきてやはり”予定通り”COVID-19感染者、入院者、死者が急増してきている。 「第〇波」というような明確な波というよりは、発生した春先からズルズルと続いて、ここに来てカーブが上がるという感じである。

 感染者数は新記録を日々更新し、入院者も増加するから医療機関のキャパシティも逼迫する。
死者もこの先もっと増加するだろう、と嫌なことを大先生は平気で仰るが、それが現実であろう。

 冬場はインフルエンザの時季でもあり、小輩も今や押しも押されもせぬ堂々たる終末高齢者予備補であるし(キリッ)、感染症にはハイリスクの年代に入る。 元々体力も金銭力も無いのであるから、インフルエンザと同時に、或いはインフルエンザは回復しても体力の消耗した時にCOVID-19に感染したのでは、ちょおっと耐えられそうな気もしない。

 ウヰスキーのダブルなら嬉しいのだが、コロナウイルスのダブルというのでは三途の河原をウロウロしてしまいそうであるから、コロナのダブルは避けよということで、10月末にインフルエンザ・ワクチンの接種を受けてきた。

 インフルエンザなぞ罹っても数日寝ていれば回復するので、これ迄ワクチン接種などしたことがない。 近所のBartell Drugsという薬局だが、処方箋や一般薬品と共に食品や雑貨も扱っている地元の店であり、創業は1890年という老舗である。 ワクチンというのはその性質上人によっては発熱などの副作用を起こす可能性を否定ができない。 免責の書類にサインをさせられる。 注射してくれたのは創業当時から働いていそうな太った大きなオバサンであった。 大きな腕には何やら刺青も見えた。 こりゃ体重かけてブスッツとやられたら、俺の小細い腕など針が下まで突き抜けるぅ!と青ざめたのだが、意外にもなかなか上手であり、痛みも感じず針穴からの出血も無かった。 注射針というのも進歩してるのだろうが、やはり場数をこなした技量の蓄積というものがあるのであろう。 伊達に歳は取っていないようだ。

 出来れば、もう一人の若いブロンド系の女性(ひと)に注射してもらいたかったのだが。 たとえ技量はまだ未熟で少々痛くとも、しっかりと手を握っていてくれれば、おぢさんは喜んで痛みに泣いて彼女の練習台になるのだが。

 Jはバイブルクラスなどで子供たちと接するので、毎年インフルエンザのワクチン接種を受けていたが、ある年微熱を発していたことがあった。 体調にもよるのだろうが、アメリカンサイズでワクチン量も多めかも知れんし、発熱くらいあるかな?と思ったが、副作用は全く生じていない。 インフルエンザのワクチンというのはもう何年も使われているものであり、所謂こなれたものなのであろう。
 ちなみにバイブルクラスの聖書の物語の絵は俺が画いてやっている。 俺はアーメンよりもラーメンであり、俺の下手な紙芝居の絵を見てこれが聖書の世界だと思う子供たちには若干気の毒な気もするのだが・・・

 待望のCOVID-19のワクチンも緊急使用が承認され、いよいよ接種が始まるという。

 FDAによる最初の緊急使用承認を受けたのは、Pfizerという会社のものでドイツ系のBioNTechという会社と提携して開発されたものと言う。 ミシガン州とベルギーにワクチン製造工場を持つと言い、ウイスコンシン州の中央配送センターに集約され、そこから各地に配送されるという。

 ワシントン州には”初荷”として62,400回分、年末までに222,000回分が供給される予定といい、1月以降は順次供給量は増えるようで毎週の定期便供給になるのだという。
 先ずはCOVID-19と連日格闘中の医療関係者や介護施設などから順次接種が開始されるという。 一般にも順次ワクチン接種が広まるだろうが、俺のような社会的緊急度がゼロのヒマ人は一番最後でいいので来年の秋頃にCOVID-19ワクチンの接種を受けるようだろうか。 3~4週間開けて2回の接種をする方式というから、今度は若いブロンド系の女性(ひと)に注射してもらえそうな・・・

 英国でも先日一般へのCOVID-19ワクチン接種が開始されたといい、ロシアや中国では既に自国産ワクチン接種が開始されているという。 いずれも早く早くというプレッシャーの下で急速開発されたワクチンであるし、其々必要にして十分な安全性の確認はされていることではあろうが、人の体質は夫々異なるだろうし長期的な観察も必要であろう。 ワクチンである以上副作用や、間接的あるいはワクチンとの因果関係不詳の様々な体の反応の発生の可能性は否定できないだろうし、社会的に許容され得る危険性というものも、それぞれの国の体制によって少々異なることであろう。

 Pfizerのワクチンも接種部位の反応や発熱例は有得るとされ、接種は16歳以上とされ、特にアレルギーを持つ人は注意しながらということのようである。

 日本は、6700憶円以上を投じて全国民分の外国製ワクチンを確保したのだとか。

 世界第三位の経済大国の日本であり、財力はあるのだから外国の製薬会社との供給契約を取ることは難しい事では無いだろうが、今はまだワクチン製薬会社も生産量も限られており、日本が大量に確保すれば、その分他国への供給量やスケジュールを圧迫することであろうか。

 日本は医療科学においても先進国であろうし、COVID-19ワクチンの国内開発能力もある国である。 フィリッピンなどアジアの同胞諸国には、ワクチンの自国開発はなかなか難しく輸入に頼るほかなく、且つ財力にも乏しい国も多い。

 医療関係者用とかやむを得ない分については緊急輸入もありだろうが、主用なワクチン量については多少時間が掛かっても日本の社会が納得できる安全性を持った国産ワクチンを開発使用すべきではなかろうか。 それは世界一流の医療科学国としての矜持でもあろう。

 日本のワクチン開発も徐々に進んでいるようであるが、政府もワクチン開発の補助金を1700億円ほど出していると言うが、もっと大胆に資金も人材も投入し、少し勉強が遅れている分野があるのであれば外国の製薬会社なりと提携して進めるのもありだろう。

 ワクチン開発経験での知識の蓄積というのは決して無駄にはならず、将来への知的財産になるものであろうし。

 税金の使い方が逆ではなかろうか。