Bandoalphaのらく書き帳

 おっさんのブツブツですぅ。 脱力系あるいはガッカリ系ブログとでも申しましょうか、その時その時の思いついた事の、テキト~なメモ書き、らく書きですぅ。       至らない点につきましては、ご指摘を戴ければ嬉しいです。 ただ、ご指摘を戴いても、進歩・学習する能力がねえ~                                                                Toshi Hino/桧野俊弘 Bandoalpha@msn.com                                                    

2011年03月

大津波

しかし今回の津波はいままで聞いた事もないようなものであった。
チリ地震津波とか三陸津波とか、本塩釜の駅前に漁船が鎮座したようなことは見聞きしていたが、太平洋岸の仙台平野がここまで冠水するというのは、想像を超える。
TsunamiArea.jpg
国土地理院http://www.gsi.go.jp/
瓦礫の山と化しているし、田んぼは海水に浸かっているから一体どうなるのか。

福島原発

福島原発などの沸騰水型原子炉(BWR)で使用される核燃料は、ウラン等のペレットの詰まった棒状のもの(燃料棒)を60本束ねた(8X8タイプ)「燃料集合体」の形で取り扱われているようだ。

e0ee3b60.gif



福島第一原発施設が所有するこの「燃料集合体」の本数であるが、下記になるようである。

1号 プールに292本 炉内に400本
2号      587      548
3号      514      548
4号     1,331       0
5号      946        0
6号      876        0
共用プール 6,375

随分貯めてあるものである。

@3号基の核燃料については、プルトニウムを含むMOX(ウランプルトニウム混合酸化燃料)タイプが導入されており、上記本数のうち相当数がMOXの筈である。
計画では原子炉に装荷する548本のうち最大240本をMOXとするということのようだ。
3号機MOX燃料の健全性についての保安院レポート

@冷却プール内にある本数はネット上の報道記事より拾った数字だが、原子炉内に装荷された本数は東電のデータ表からのもの。
4,5,6号基は点検中であり、炉内の核燃料はプールに上げていたという。
福島第一原子力発電所設備の概要

@共用プール施設は4号基の西方50mのところにあるという。

燃料集合体が装荷される「圧力容器」やそれを囲む「格納容器」は部厚い鋼製だといい、相当に頑丈なものである筈だが、1,2,3号基炉内の燃料も既に破損していると推定され、容器も破損し炉外に放射性物質が漏れている可能性が高い(とくに3号基)ことが指摘されている。
建屋にある燃料プールの燃料集合体も破損している可能性があるという。
プールには放水により水を補給しているが、爆発によりプールも破損している可能性があるから漏水もするだろうし、蒸発もある。冷却系が復活出来るまで、放水を継続する必要があるようだ。

fukushimareactor.jpg

各炉の状況が解れば対処の方法も解るのだろうが、現在は詳細状況が未だ掴めないようである。
高濃度の放射能の大量漏出の危険が常にあるわけで、これから所謂「修羅場」の事態発生も当然有り得るわけだが、国民は今更何を聞いてもビックリしないだろうが、国の最高指導者である菅総理が一番取り乱しそうなところがある。

福島原発に災害出動している自衛隊の主力は、核対処能力を持つ中央特殊武器防護隊の全力、第102及び103特殊武器防護隊の中隊規模2個隊が基幹のようである。
福島第一原発:報道をはるかに超える放射能・死を覚悟する自衛官、国のリーダーにその認識はあるか

今回の災害での自衛隊出動は陸海空合せて10万6千に上るといい、予備自にも召集がかかる非常事態になっている。
有事の場合には「先ず人員数」であるが、主力である陸の定員は”合理化”で15万人体制に縮小されており、これで朝鮮半島はじめ日本周辺の不安定な安全保障環境や、国際貢献、災害派遣対処を全うしようというのは無理がある。

陸自の兵科のなかでも化学科は所帯が小さいだろうし、部隊編成も小さく予備というものは無い。
人員どころか、使い捨てが基本になる防護服も十分な備蓄が無いようで、今回は米国から補充を受けている。

菅首相は非常事態に臨んでは取り乱し易い性格のようであるし、「自衛隊は暴力装置」との差別的な認識の有力者も取り巻きに入って居るようである。
本人に自覚があるかどうかは知らないが、内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官である。 修羅場には狼狽して、意味も無く隊員に危険を無理強いする指示をしてしまう恐れを否定は出来ないだろうか。

”爆弾三勇士”や”特攻隊”のようなもので、一気に状況を解決出来る可能性は低く、原発との闘いはこの先長引くことが予想される。
自衛隊に英雄的行為の”軍神”は必要あるまいし、部隊行動の決心は常に科学的根拠に基づいて判断されるべきことである。

必要な知識を十分に習得し、高度な訓練の積み重ねによって練成された各個の自信が、「前向きの旺盛な戦意」の源泉となるのであり、部隊長はじめ、部隊の根幹である経験豊かな陸曹、そして若い陸士が共に訓練を通じて練成して来た、100%の相互信頼と打てば響く命令伝達、一枚岩の団結が部隊としての戦力の根源であろう。

化学科は元々が小部隊であり予備など無いのである。 周辺の汚染も進んでおり、福島原発での”核との闘い”は長期に亘ることを今や想定せざるを得まい。 徒に死傷者を出して戦力を消耗して仕舞い、原発との闘いの対処戦力が先細りとなるような事態を生じてはなるまい。

これは自衛隊のみならず、警察、消防、東電等どの組織でも同じことだろう。

遅い春

昨日は良く晴れた春日であったからか、この辺りの桜もやっと咲き始めたようだ。

今年は春が遅く、何時まで経ってもなにかしら体の奥から冷え冷えとするように思うのは、なにも歳をとってきたからとか、2月遅くに寒気が訪れたからというばかりでもないようだ。

福島原発は、フュエル・プールへの注水に成功し、外部電源を取り込み、冷却系の再始動に向けて尽力中だが、作業中の東電協力企業社員に被爆者を出したという。
3号機で3人被ばく、2人搬送…水付着で
被曝の作業員、2人は関電工社員 1人は同社の関連会社社員
現場はかなり危険で過酷な状態になっているようだ。
3号機地下の水、放射性物質濃度は通常の1万倍

現場で作業にあたる者は、”防護服”というものを着用するようだが、これはなにも放射線を遮断し作業者を安全に防護する機能があるわけではないという。
中性子などは装甲車の鋼板などでも透過するといい、γ線やX線も透過力は強いので、とても防護服程度で防げるものではない。 防護服の機能は皮膚などから放射性物質を体内に取り込み内部被爆するのを防ぐのを主とするものだという。

”原子力に強いんだ”という菅首相は、「撤退などありえない。覚悟を決めて下さい。撤退した時は、東電は100%つぶれます」と、東電本社に3時間かけて乗り込み社長以下を怒鳴ったのだというが、愚かなことをするものである。

福島第一原発の従業員構成というのは、東電社員1,056名、協力企業4,230名だという(東電HPによる)。
首相の言葉が社長以下にさながら津波の如く伝播し、汚染が進み危険な福島原発の第一線の現場に投入されるのは、”協力企業”と称する所謂「下請け会社」の社員が主力となることとなる。

日本の社会では、「下請け・孫請け会社」の給料や福利厚生などの待遇が、”親”会社を超えることは有得ない事だろう。
退職金や弔慰金も違うから、例え死んでも、貧富の差は付き纏うことになる。
何かで”親”が風邪をひけば、子は肺炎。孫は危篤になり死んでしまう。 ”親会社の命令は絶対”、”ご無理ごもっとも”という上下構造が永年の間に巧みに社会に作られている。

福島県にある原発施設というのは、「福島第一」と更にその10Km南に原子炉4基を有する「福島第二」というのがある。
福島第一のほうは、現在原子炉6基だが、更に2期増設し8基の原子炉とする計画なのだという。
さして広くもない福島県の海岸に、合計12基の原子炉を隣接して並べる計画だったことになる。
今回のように事故が生じた場合、1基の原子炉が高濃度の放射能を漏出する事態になると、現場作業が極めて困難な状況に陥り、残りの原子炉にも次々と支障を生じてしまう”魔の連鎖”が生じてしまう可能性が高くなる。
日本では原発立地を求めるのがなかなか難しいという事情が在るとしても、一番重要と考えるものが違うようであり、なにかしら計画が安易である。

福島県にある原発はみな「東京電力」の施設だが、福島県というのは本来「東北電力」の管轄圏だろう。
東電が関東に原発を作らず、福島に原子炉を並べるというのは、関東には”その適地がない”というワケだろうか。

東北電力のほうは宮城県の女川に原発を持つが、こちらは今回無事だったようだ。
女川の町は津波で壊滅したが、原発は何とかこの津波に耐えている。
津波への想定が両原発では違っていたそうであるが、それにしても隣県施設でこの違いは一体何なのだろうか。
原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に

強制避難させられた福島の住民が、「(原発事故を想定した)避難訓練などしたことも聞いた事もなかった」と、避難所で語っていたが。
町の真ん中に避難区分のラインが走ってしまい、左右に分断されてしまった町もあったようだが、原発周辺の自治体でも原発事故での避難計画など無かったのであろう。
「絶対安全である。」という地元への説明であったろうから、”事故の発生を想定するのは理論的な整合性が無い”とか、東電が原発事故を想定した訓練や計画を主導したのでは、マスコミに取り上げられた場合に”間違ったイメージを住民に与えてしまう”と言ったこともあったろうか。

日本は夏が電力需要のピークになるのだろうか。
東京辺りの夏は、コンクリートの照り返しも厳しく、ビルのエアコンからの排気がまたそれに拍車をかける。
一般家庭にもエアコンは普及してるだろうし、東京の会社や店舗などでエアコンが無いと言う処はまず有るまい。
東電が福島に原子炉を並べる背景には、「安く電力を供給しろや」という需要者の欲求がある。

「日本人のアイデンティティーは我欲。我欲だよ。物欲、金銭欲。」と、石原慎太郎は喝破している。
「やっぱり天罰だと思う」との”天罰”発言は流石に撤回謝罪していたようだが、原発に限れば「天罰」と言うには、罰先が福島の良民というのでは神様も些か鞭の打ち先が間違っているだろう。

地震・津波は天災だが、福島原発は人災である。
”上手な遣り方”、所謂”頭の良い遣り方”としていたものが、実は無責任な、我欲を満たす行為の連鎖でしかなかったとも言えようか。

土壌や海洋などへの環境汚染が進んでいるようであるが、福島周辺の第一次産業は今後壊滅する可能性がある。
”想定外だった”では済まない人間の無責任な行為であろう。

やるなあ

東京消防庁は福島第一原発災害派遣の要請を受けて、「第三、第六、第八消防救助機動部隊の30隊を平成23年3月18日3時20分に出場」、07時過ぎに現地に進出していたようだが、ハイパーレスキュー隊の特殊放水車が放水を開始したようだ。

なかなか強力なようである。

原子力の暴走に対して、”水ぶっかけ”という原始力で対抗している観がないでもないが、空自の航空破壊救難も良いが、やはり水ぶっかけなら消防だろうか。
それも、江戸の火消しだ。

花の消防(火消し)というのは、「粋でいなせ」だね。

◇◇◇朝日新聞ネット◇◇◇
ハイパーレスキュー放水開始 3号機へ最長7時間連続で
2011年3月19日14時24分

東京電力福島第一原子力発電所3号機の冷却作業で、東京消防庁の緊急消防援助隊は19日午後2時すぎ、本格的な放水を始めた。連続約7時間にわたって1千トン以上の放水を目指す。

 海際に設置した「スーパーポンパー」と呼ばれる送水車で海水をくみ上げてホースで送り、最大22メートルの高さから毎分3.8トンを放水できる「屈折放水塔車」から連続的に放水する。

 屈折放水塔車のバッテリーがあがった状態になっているが、送水車による圧力で放水でき、予定通り、毎分3トンのペースで放水が開始された。7時間の放水は計1260トンに上る見通しだ。3号機の使用済み燃料貯蔵プールの容量は約1千トンなので、仮にプールが空でも、これを満たすことが可能となる計算。

 屈折放水塔車は無人での作業が可能で、7時間のうち無人になる時間があるという。7時間の作業中、車両への給油が2~3回必要になるという。

 東京消防庁は19日、新たに車両14台と隊員102人を、先発した139人の交代要員として現地に追加派遣した。

http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190244.html
◇◇◇

こうゆうのも日本にあるようだ。

「東京電力福島第1原発の事故を受け、三重県四日市市の建設会社が17日、所有するコンクリートポンプ車を原発への放水に利用してほしいと国に申し出た。同社によると、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を封鎖する際に活躍した重機と同型で、国や東電は使用可能か検討している。」
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/daily/201103/17

困っている状況が解れば、色々な所から色々な対処方法が提案出来る。
IAEAや米国も、日本政府や東電の情報開示への消極的な姿勢には辟易していたようだが。
良い情報も悪い情報も、否、悪い情報こそ広く共有することが大切である。

福島第一原発

Digital Globe社の衛星写真だが、18日1020時現地時間のものだという。
17日のCH-47による空中散水後で、18日の地上よりの放水開始前の状況と思われるが、3号基から上がっていた白煙(水蒸気?)が消えている。
2号基の建屋側壁の破壊口からは白煙(これも水蒸気か?)が相変わらず継続噴出している。
8929a3c1.jpg

Digital Globe Photo
白煙がフュエル・プールからの水蒸気とすれば、3号基のフュエル・プールに水が再度入って蒸発が止まったのか、或いは完全にプールの水が蒸発してしまったのかだろうか。
2号基以外の3基は爆発による破損状態がかなりなものだが、屋上屋根部分が吹き飛んだお陰で、空中からの散水による効果は有効度が高まっていたろうか。
自衛隊・警察・消防の高性能消防車を総動員して地上からも放水しているようだが、建屋が爆発で破壊されているので、内部への放水効果が見込めるのは怪我の功名か。

フュエル・プールにある燃料棒は、検査中で炉内の燃料棒も上げていた4号基が783本と多いようだが、空中散水前のUH-60による偵察で4号基プールには水が残っており、3号基がむしろ緊急性が高いとのことで空中散水目標は3号基とされたようだ。(読売

3号基のプール内燃料棒は514本というが、3号基はMOX燃料棒使用であるから、毒性はこちらのほうが高いだろうか。

燃料棒(燃料集合体と称するようだ)というのは、長さ4mほどの合金製の筒にウラン235などの核燃料ペレットを詰めたもののようだが、使用済みでも勝手にどんどん発熱するようで、長期間建屋内のフュエル・プールに水冷で保管するようだ。
事故でフュエル・プール内の水が蒸発して燃料棒が露出した状態が続けば、外皮のジルカロイ合金は華氏2,200°Fで破損がはじまるという。更に事態が進めば、合金筒が溶解破壊して中身の放射能が”ぶわっ”と放出されることになるようだ。

稼動中であった1,2,3号基の原子炉内にも燃料棒があるわけだが、データ通りとすれば、本数は1号炉400本、2号炉と3号炉は各々548本になる筈。
この原子炉内も冷却水循環が止まっており、破損が進んでいるのだろうが、圧力容器というのは重量500t(1号炉は440t)の鋼製だといい、これを更に格納容器が覆っているので、時間的には建屋が吹き飛んで冷却水の供給も止まり、今や”野晒し”状態のフュエル・プール対処のほうがクリティカルなのだろう。

電源を引いて冷却系を再起動させる計画のようだが、原子炉は6基あり、うち4基は爆発により破損状態が酷い。
全ての原子炉の冷却系を復活させるのはかなり大変な可能性が考えられるだろうし、その間放水による冷却で何とか最悪の事態を防がねばなるまい。
UH-60偵察写真。http://en.rian.ru/photolents/20110318/163073248.html

最悪の事態になれば、福島県浜通り地方は無人の荒野と化し、福島県や隣県の農畜産業は壊滅、放出される放射能は日本各地ばかりか、気流に乗って世界中に拡散し、永く無垢の人々を苦しめることになる可能性があるだろうか。

放水も、冷却系の復活作業も、緊急であるが且つ慎重な、微妙で繊細、そして確実で時に大胆な一つ一つの作業が要求されよう。
ここ暫くは、世界の人々が固唾を呑んで見守る”綱渡り”作業が続くだろうか。

この瞬間も過酷な現場で、自らの身の危険を顧みず、作業に当っておられる方々に全幅の信頼を於いて、楽観はしないが、悲観することなく、成功を信じて、見守らせて戴いている。
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