Bandoalphaのらく書き帳

 おっさんのブツブツですぅ。 脱力系あるいはガッカリ系ブログとでも申しましょうか、その時その時の思いついた事の、テキト~なメモ書き、らく書きですぅ。       至らない点につきましては、ご指摘を戴ければ嬉しいです。 ただ、ご指摘を戴いても、進歩・学習する能力がねえ~                                                                Toshi Hino/桧野俊弘 Bandoalpha@msn.com                                                    

2012年01月

イランの軍事力

EUがイラン原油を輸入禁止する前に逆に欧州向け原油輸出を止めてやる!とか、核開発をやめる積りは無いとか、ホルムズ海峡の封鎖は簡単だとか、相変わらずイランは意気軒昂なようである。

さてその力の背景となる軍事力だが、イランにも陸・海・空軍があり、更に2008年に空軍より分離独立した防空軍の、4軍があるという。

更に独立した組織として、「革命防衛隊」(Army of the Guardians of the Islamic Revolution)というのがあり、これも陸海空軍及び、対外工作活動等にあたる特殊作戦軍(Quds Force )よりなるという。
民間防衛・民兵組織である「バシィージ」(Basij)というのも、この革命防衛隊が掌握しているのだという。

国防軍組織が、通常の「軍」と「革命防衛隊」という指揮命令系統が全く異なる非合理的な2重構造になっているのは、現体制は1979年の革命による暴力で権力を奪取した政体であり、自身が最も危惧するものは軍部によるクーデターや民衆蜂起など力による政体転覆であろうし、イスラム革命の志操堅固な精鋭親衛隊である革命防衛隊を設置することで、軍内部や民衆内の反イスラム革命行動に目を光らせているのであろう。

イラン国軍はイラン国土を防衛し、革命防衛隊はイスラム革命を守る、というところのようだ。

イランが装備する兵器体系は、革命以前の米英供与兵器も一部未だ現役だというが、第一線の近代兵器群は、中国、ロシア、それに北朝鮮より導入されている。

元来が陸軍国なのであろう、イラン国軍、革命防衛隊ともに陸上戦力に重点が置かれているようで、陸上兵力が突出しているが、陸戦の王者である機甲戦力(戦車)は国産戦車の開発もしていると言うが、主力はロシア製、中国製であり、北朝鮮の「天馬号」戦車を導入運用しているというのも興味深い。

海軍は英国流のようだが、駆逐艦やフリゲートといったイラン海軍の”大型艦”は、近代的な米欧海軍に対抗出来るようなものではなく、奇襲による開戦など余程な状況でもない限り、有事の際は早期に無力化されると思われるが、中国製対艦ミサイルを搭載した小型ミサイル艇群は、数も多く、これを完全に掃討するには相当な日時を要することも考えられ、ホルムズ海峡はじめペルシャ湾の艦船に相応な被害を生じせしめる可能性はあるだろう。
士気が高いと思われる革命防衛隊海軍の主力装備も、小型ミサイル艇である。

20隻あまりの潜水艦勢力は注目される。
現在17隻就役しているという国産小型潜水艦(Ghadir級)は、北朝鮮の技術協力によるものといわれ、魚雷発射菅を2門装備しており、艦船雷撃や機雷の敷設、特殊部隊の浸透作戦能力を持つものと思われる。
小型潜水艦は、平均水深50m、最深部でも90mという、25万平方キロの比較的狭く浅いペルシャ湾での活動に適したものだろう。
3隻のロシア製最新型ジーゼル潜水艦キロ級(Kilo級)は、大型であり作戦行動日数も長いので、ペルシャ湾内よりもアラビア海での活動を指向したものであろう。
隠密性の高い潜水艦勢力は今後も増強が続くと思われるが、20隻あまりの潜水艦を捕捉し、その戦力を完全に殲滅するには相当な日時を要することも考えられ、海上船舶交通には脅威となりうるだろう。

イランに陸上侵攻して、海岸線をはじめ数百キロの縦深地帯を制圧すれば話は別だが、潜水艦、小型ミサイル艇、機雷敷設、陸上発射型自走式対艦ミサイル・ランチャーを、航空作戦だけで完全に阻止・殲滅するにはかなりな日時を要するだろうから、イランが一定期間、ホルムズ海峡はじめ沿海部の海上輸送を阻止する能力は持つと見るべきだろう。

空軍の保有する作戦機には、革命以前の米製供与機と、それ以後に導入されたロシア、中国製の機材が混在しており、”多種雑多”な機種構成となっている。
ロシア製・中国製の機体も含め、大部分が旧式機であり、とても今日の米欧の航空戦力に対抗出来るものではない。
イラン空軍の航空作戦遂行能力には、自ずから限界があるだろう。

国産戦闘機の開発も行っているのだという。
革命前に供与された米製F-5を、ノンライセンスでほぼ丸ごとコピー生産したもの(HESA Azarakhsh)があり、それを改良した新型戦闘機(HESA Saeqeh)が近年飛行しているが、機体の基本設計が旧式で、性能改善には限界があるものであり、量産配備したところで米欧の現用戦闘機にとても対抗出来るものではない。
この新型戦闘機は量産配備が進んでいないようであるが、弾道ミサイルなどの非対称戦力の整備拡充のほうに傾注するというのは、寧ろ賢明な選択であろう。

米欧の航空戦力に拮抗出来るような近代的な空軍を建設することは当面不可能であるから、防空作戦は航空機には頼れず、対空ミサイルなど高射部隊を主体としたものに成らざるを得ず、近年空軍から対空ミサイル等を運用する高射部隊を独立させて、防空軍として一元的な運用としたのは、納得出来る改編であろう。

もっとも注目されるのは、弾道ミサイルであろう。

海峡封鎖の主力となる対艦ミサイルは中国系だが、周辺諸国への投射火力となる弾道ミサイルは、北朝鮮の技術支援を得ていると言われる。(
元々はソ連の設計になる射程数百キロのスカッド・ミサイルも北朝鮮から輸入しているようだが、北朝鮮がスカッド・ミサイルをベースに拡大改良した中射程弾道ミサイル、ノドン(射程~1,500Km)の技術がイランに渡っているとされ()、「シャハブ(Shahab)」の名称で生産配備され、これの射程延伸改良が継続されている。
シャハブは1型から3型までの存在が知られており、3型の射程はほぼ2,000kmに及ぶと言われるから、イスラエルはじめ中東全域に投射火力が及ぶことになる。

射程を延伸するに従い命中精度は普通は落ちるものと考えられ、弾道ミサイル自体が元々ピンポイントで目標を狙うものでなく、面制圧火力であることを考えると、イスラエルはじめ中東周辺諸国の軍事目標や重要目標をピンポイントで攻撃破壊することは難しく、シャハブ・弾道ミサイルというのは寧ろ都市部などへ火力投射する事で政治的な効果を狙う兵器なのであろう。
シャハブ等の弾道ミサイルの運用は革命防衛隊が全て担っているというのも、戦略兵器としての位置付けなのであろう。

3,000km+の射程を持つといわれる「ムスダン」も、2005年に18発が北朝鮮からイランに渡っていると言われるが、存在は今のところ確認出来ない。 この種の弾道ミサイルをベースにしたものが生産配備されれば、欧州の大半が射程に入ることとなるだろう。

更に射程を延伸して、米本土を攻撃出来る弾道ミサイルの開発を指向しているとの説も有るが、技術的経済的に可能であれば、そのような戦略兵器の保有に向かうことは不思議ではない。

戦略兵器である以上、シャハブなどの弾道ミサイルに、核弾頭の搭載を可能とすることを目指すのは、寧ろ自然であろう。

イランと相互に弾道ミサイルの技術協力関係にあるとされる北朝鮮も、弾道ミサイルを核兵器の投射手段と考えている事は興味深い。

北朝鮮が2009年にテポドン2号を打ち上げた際、イランの技術団がこれに立ち会っていたとの話がある。(
弾道ミサイルの開発について、イランと北朝鮮は相互に密接な技術交流を進めているものと推察されるが、日本がイランに支払っている年1兆円あまりの原油代金などの豊富な資金を投入し、開発したイランの核弾頭技術が、北朝鮮に渡り、日本を標的とするノドンなどの核弾頭として装着されるとしたら、笑えない話となるだろうか。

米国は予算面の制約から国防予算は今後大幅に圧縮され、軍備縮小の方向にあり、陸上兵力は8個旅団を廃止して常備49万の態勢になるという。
イランに本格的に陸上侵攻しようとすれば、50万+の陸上兵力は必要だろうし、現在の米欧諸国の情勢で、陸上侵攻可能な兵力と戦費を結集する事はかなり難しいところであろう。

空爆だけなら、国民が結集こそすれ、体制が崩壊することは無い。
米欧は陸上侵攻はして来れない。
一定期間ホルムズ海峡など海上オイル・ルートを封鎖するのは可能であるし、イラン自身にも影響はあるが、米欧など世界経済に大きな打撃を与え、上手くすれば国際社会の結束も綻び、イラン制裁など吹き飛んでしまう可能性も考えられよう。
かなりな事態に進展したところでイランは存続する。
相当強気な判断をイランがしているとしても、不思議ではないだろうか。

参考:
Wiki: Armed Forces of the Islamic Republic of Iran

Globalsecurity org: Iran Military Guide

「シャハブ3」と言うのか、なかなかマッシブな弾道ミサイルで迫力がある。
発射機はトレラー形式のようで、北朝鮮のものよりも簡便である。
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イランの国産新型戦闘機「Saeqeh」。 F-18と同等の性能だという。確かに尾翼は同じく2枚なのだが・・・
手前の機体はエアインテーク形状とエンジン排気ノズルが違っているので、露もしくは中国辺りから入手した適当なエンジンに換装したものだろう。
しかし、F-5Eの垂直尾翼を2枚にしただけに見えるのは気のせいだろうか。
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人質救出ーソマリア

ソマリアで昨年10月から人質となっていた、米国人女性とデンマーク人男性の救出に成功したという。

2人はデンマークの地雷除去人道支援非営利団体の所属だったようだが、現地で活動中の昨年10月25日にエチオピア国境近くのGalcaya近郊で、武装勢力に拉致されたという。

拉致犯は政治的な背景を持った武装勢力ではなく、単なる身代金目当ての拉致だといい、ソマリアは今や海賊ばかりか、”山賊”も出るという事のようだ。

そんな危険なところには行かないに越した事はないのだろうが、地雷で死傷する現地人の人道支援を考える人にとっては捨てて置けないということなのだろう。

事件発生後はFBIも捜査に動いていたようだが、拉致された女性の病状が悪化して来ていたといい、今回米アフリカ軍(USAFRICOM)の特殊部隊NAVY Sealsチーム6が強襲し、2人の無事救出に成功している。

作戦規模は50名程と言うが、強襲チームは固定翼機よりパラシュート降下したのだという。
当初ヘリによると報道されていたが、ヘリでは音があるので相手に気付かれてしまう恐れがあるだろうから、高空より空挺降下したものだろう。
月の無い夜だったそうだが、少々距離をおいた降下地点から目標までは徒歩で接近し、銃撃を交えて拉致犯9名を射殺し、2人の人質の無事救出に成功している。
撤収にはヘリを使用したという。

ジプチをベースに作戦を行ったのだという。

Seals隊員にも死傷者は無かったという。
鮮やかなお手並みと言う外ない。

DoD: Special Operations Forces Rescue Hostages in Somalia

Fox News
人質になっていた米人女性の父親にはオバマ大統領自ら電話で開放を知らせたというが、父親にとってはこんな驚きの、且嬉しい電話はなかったであろう。
それに比べると、にっぽんの拉致被害者はなあ・・・

ホルムズ海峡艦隊通過

日曜に空母エブラハム・リンカーン機動部隊がホルムズ海峡を通狭してペルシャ湾に入ったという。(

国際海峡であるから、空母であろうが何であろうが通峡したところで問題はないわけだが、イランは海峡の封鎖を示唆したり、米空母のペルシャ湾への進入に対して威圧していたところなので、艦隊の乗員一同の緊張は高かったろうか。

ホルムズ海峡は狭水道であるが、ペルシャ湾も広くは無いので、空母戦闘群は防御の縦深が十分に確保出来ない場合も生じ、イランの陸地からのSSM、ミサイル艇、潜水艇などによる同時集中奇襲攻撃を受けた場合は、空母や護衛艦艇が被弾してしまうことも図上演習などではあると言われる。

イランが奇襲飽和攻撃によって、”米空母撃沈”の大戦果を挙げ得る可能性はあるだろうが、流石に米海軍もペルシャ湾に入れる空母は1隻だけだろうし、その後は壊滅的な反撃を受けることは容易に想像されるから、イランが突如攻撃したり、ホルムズ海峡を軍事力で封鎖したりということは常識的には無い筈だが。

常識外の事態が生じ、一日に17ミリオン・バレルの原油が通るというホルムズ海峡や周辺のアラビア海域が長期間戦闘状態になれば、原油の中東依存度が8割という日本などは干上がってしまいそうだ。

”油断”は大敵か。

今回ホルムズ海峡を通ってペルシャ湾に入った空母リンカーン機動部隊は、空母のほかに巡洋艦USS Cape St. George CG71と2隻の米駆逐艦、それに英海軍のHMS Argyllとフランスの1艦が艦隊に加わっているという。

国際艦隊のプレゼンスは、国際海峡であるホルムズ海峡や、ペルシャ湾をはじめとする「海洋の自由航行を護る」という意思表示であろう。

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アラビア海に於いて洋上補給を受けるUSS Abraham Lincoln。
USS Cape St. Georgeからの撮影で、補給艦はUSNS Guadalupe。セント・ジョージも近接運動中で、同艦から給油を受ける態勢である。

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アラビア海をゆく、もう1隻の空母Carl Vinson CVN70。
ペルシャ湾のバーレーンに司令部を置く米第5艦隊には現在2隻の空母部隊が配置されていることになる。
2枚の写真はいずれも1月21日撮影だという。US NAVY Photos.

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今回リンカーン空母艦隊に加わっているという。英海軍のHMS Argyll
Royal NAVY Photo.

EUも対イラン経済制裁を実行する手筈のようである。(EU、イラン原油禁輸7月より完全実施
圧力と対話で、イランが折れて核開発問題が解決の方向に向かうようになるのか、あるいはイランが”切れる”ような事態に発展するのか。

コスタ・コンコルディアの続き

”よく知っているところなので、目視で航行していた”との件の船長の話が新聞(WSJ)にあったが、
事故の詳細については今後の捜査で詳らかにされるのだろうが、要は、船位について精測し把握することをせずに、”目の子距離”で島に接近航行した結果、岩礁に接触させたものなのだろう。

船というのは大型船になればなるほど舵の利きが遅くなるといい、海洋・気象というのも全く同じということは無く、日々刻々と変化するものだと言う。

陸地の近くでは海流も海底地形も複雑に変化するだろうし危険が伴うので、接近航行中は測距儀を持たせた乗員をウイングに出して距離を読み上げさせたりしているものだが、最近の新鋭船であれば、GPSなどによる精密測定データをリアルタイムで航法機器にディスプレイ出来るようになっているであろう。

どんなに精密な航法機器が搭載されていようと、肝心な時にそれを活用しようとせず、自分の目の子のほうが確実と信じる奇矯な船長にあっては、宝も腐ってしまうと言う事か。

避難の発令が遅く(事故発生から1時間後だという)、浸水による船体の傾斜が既に激しかったので、救命ボートの御下や乗客などの退船に支障があったといい、事実御下出来なかったボートなどが写真から見て取れる。

新聞によれば、同船は一区画だけの浸水では沈む事はないというが、今回は数十メートルに亘り船腹が亀裂しており(70~90m位?)、少なくとも3区画の浸水となり、沈没は避けられらないということのようだ。
浸水による船体傾斜に対しては、反対舷区画への注水により傾斜を戻すことが可能だという。

同船は島側にUターンして最期は座礁して終ったようだが、舵が効くということは相応の速力があったということで、船の速力は浸水をさらに進めるだろうし、急激な転舵をすれば船内に浸水している大量の海水が動くだろうから、下手をすれば転覆の危険もあるように思うが。

損傷による船内区画への浸水状況や沈没の危険というのは、即座に把握出来ることであるから、先ずは停船させて、必要に応じ反対舷への注水などを行い乍ら時間を稼いで、少なくとも乗客は全員避難退船させるというのが、普通の判断ではないのだろうか。

奇矯な船長の判断もこれから検証されることだろうが、最初に船長から報告を受けたと言うコスタ・クルーズ社の運行責任者はどのようなアドバイスを与えたのかも重要な点になるだろうか。

クルーズ船に乗った場合、先ず最初にやるのが、”Boat Drill”とか ”Evacuation Drill”とか呼ばれる避難退船訓練だが、IMO・SOLASや米国の法律では乗船後24時間以内に実施することとなっているといい、北米起点のクルーズでは乗客の乗船が終了したら直ちに行うので、船が未だ岸壁を離れないうちから、”船沈みま~す”の訓練ということになる。

コスタ・クルーズ社のこの船の場合、避難訓練は出港の翌日に予定されていたのだという。

避難訓練未了の状態で事故を迎えたことが、乗客の混乱に拍車をかけたことは想像に難くないであろう。

浮かんでいるものは、岸壁にあろうが何処であろうが、沈む可能性は常にあるわけで、趣旨からすれば、乗客のボート・ドリルはやはり乗船後真っ先に行うべきところだろう。

奇矯な船長ばかりでなく、コスタ・クルーズ社の姿勢にも些か問題はあるように思える。(

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「同じ航海も初航海」
船乗りの言葉で、
「カームに衝突、月夜に座礁」
ともいう。

「腕よりも経験よりも先ず見張り」

「もう一歩前へ、奉げ銃、帽振れ~」
これはトイレでのマナー。

イタイタニック

今年は映画などでお馴染みの海の大惨事、タイタニック号の遭難(1912年4月14日)から100年になるそうだが、先日はイタリアで大型豪華客船の沈没事故があった。

犠牲者数などはタイタニックの時のようなことでは無いのだが、この客船(Costa Concordia)のイタリア人船長が、乗組員どころか、乗客も放ったらかしにして、先に逃げていた、というので痛いニュースになっている。

イタリアであるから多少緩いところはあるとしても、船長が先に陸(おか)に逃げていた、というのも前代未聞な痛い話で、これはタイタニックならぬ、イタイタニックとでも言うべきか。

地中海の7日間クルーズの初日の夜の事故だったようだが、船を見せる等、何らかの理由で島に近づいたところ、左舷船底を暗礁に接触して浸水、島側にUターンする形で回頭して浅瀬で(更に接触右舷船底破損もしくは浸水した海水が移動?)右舷に横転して着底しているようだ。

件の船長は、島とは十分な距離(150mでなく300m?)をとっており、”接触した暗礁は海図に示されていなかった”と言っているそうだが、絶海の孤島ぢゃアあるまいし、いまどきクルーズの航路に海図に記載の無い暗礁はないだろう。

2006年に就役したばかりの新しいメガ・クルーズ船であり、GPSはじめ精密航法機器も複数装備されている筈で、航法の誤差というのも実用上ゼロのはず。
航路の選択は船長の裁量というのはあるにしても、船底を大破するような暗礁への接触というのは、なにか大きなヒューマンエラーがそこにあったとしか思えない事故である。

10万トンを超えるメガ・クルーズ船であり、沈没が不可避なほどの区画への浸水が生じたとしても、沈没するまでには数時間を要するだろうし、適切に避難(退船)措置がとられていれば、なんら犠牲者を出さねばならないような事にはならない筈だが。

暗礁に接触して浸水が始まっていても、1時間ほどの間は”マイナーな電気系統のトラブル”等の説明で乗客には事実を糊塗していたようで、国際遭難信号も発していないのだという。

退船避難誘導も極めて不適切だったようで、乗客は折角の楽しいクルーズの筈が、恐怖の混乱と命の危険に晒され、幾人かは犠牲に、或いは現在行方不明になってしまっている。

Wiki: Costa Concordia disaster

新しい、綺麗なメガ・クルーズ船だったのにい~
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赤外線画像のようだが、しかし、こうゆう状態で縄ばしご?かなんかで退船するのでは、腕力等体力も相当に必要だろうし、高齢者など体力の無い人にはねえ~
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LloydlistCosta (464x372)

「未だ乗客が残っている。船に戻れ!」
伊沿岸警備隊司令の命令にも、のらりくらりとして陸から動かざること山の如し、だったそうだが、”救助艇から救難の指揮を執る”とも”他の救助艇が邪魔して船に戻れない”とも言訳していたようだが、この船長はなかなかの大物のようだ。

”座礁船の船長「偶然ボートに落ちた」と供述” (読売

救難隊も既に到着しているのであるから、「船と運命を共にしろ!」と強要しているわけでも無かろうに、職場に戻らず船長としての職責を放棄するというのは、ナントモ。
聞こえてくるニュースからは、マーチャント・マリンの風上にも置けぬ奴ということになるが、こんな最新鋭のメガ・クルーズ船の船長になっているのであるから、成績は優秀な人なのだろうが、船長として云々以前に、人間として欠陥があるようだ。

普段平時の状態では表面上顕われないものが、緊急事態に直面してそれが顕われてしまったというところだろうか。
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