Bandoalphaのらく書き帳

故郷離れてはるばる千里、ひとつ山越しゃ他國の星がぁ・・・昭和の終末高齢者! 思い付いた時に思いついた事などのテキト~なメモ書きらく書き帳ですぅ。 桧野俊弘 ご意見メールは:Bandoalpha@msn.com

2012年08月

国境の島

最近、竹島(日韓)や、尖閣諸島(日中)の領土問題がクローズアップされているようである。

日本は竹島について、国際司法裁判所への提訴を考えているというが、竹島は韓国が武装した警備隊を常駐させており、先日李大統領が訪問している通り完全に実効支配しているので、”領土問題は存在しない”という立場であり国際司法裁判所への提訴に同意することはないのだろう。

国際司法裁判自体が強制力を持たないものであるし、古今東西世界の歴史を眺めると、国境線というものは歴史的な帰属の正当性から定まっているものでなく、関係国間の力関係から国境線は引かれるものというのが現実のところであり、欧州の小国などでは戦争の都度国境線が変わっていることなど珍しくもない。

日本は、血を流してでも実力をもって竹島を奪還する意思があるか?と言えば否定的にならざるを得ないだろうし、反面韓国にはその意思があり事実その意思を物理的にも示しているとすれば、竹島の帰属は事実上韓国となってしまう。

将来日韓両国の国情も変るだろうし、韓国が竹島を日本に譲渡・返還するようなこともあるかもしれないし、日本が実力で竹島を奪還するような事態も無いとは言えないから、その時の大義名分に「竹島は日本領」と、菜っ葉の肥やし(掛け肥ばかりだという)ではないが、声だけは掛けておくというだけのことになる。

尖閣は、現場の海上保安官は身を挺して頑張っているのだが。

政府は、事なかれ主義で、中国の顔色を窺い、ご機嫌を損ねないことを第一とする姿勢であり、先日も東京都が測量等のため申請していた島への上陸を認めないとの政府の対応があったが、粛々と実効支配を進めることなど及びもつかない。

意図的に巡視船に自船をぶつけてこれを損傷せしめた中国漁船の船長や、巡視船にレンガ?等を投擲し、島に不法上陸した中国人活動家などは、罰せられることもなく単に国外退去の措置であり、日本人には島への上陸は認めないとしているのであるから、尖閣諸島は日本政府自らが、日中間での帰属未解決地帯であると認め、現在は”棚上げ、中立地帯”としていると解せられようか。

中国の近年の軍備近代化は目覚しいものがあるわけだが、今や中国海軍は空母や原子力潜水艦等を有し、外洋海軍へと着々と拡大しており、対米戦略上、南西諸島以西の東支那海は制空制海を確保した自軍の安全地帯としたいことは当然考えることだし、台湾問題や海洋・海底資源を考えれば、東支那海コントロールへの”掴み手”となる尖閣諸島の重要性はいうまでもないことで、この問題で中国が譲歩することは基本的に考えられまい。

米国が「センカクは安保条約の対象」と度々声明していることは、中国の急速な外洋進出への警戒・牽制であろうが、日本の親中勢力と民族主義的な反米勢力が中国に巧みに利用された場合には、将来日米関係も変化して、米軍は沖縄から撤退して、グアム・マリアナ、ハワイの線に後退し、独立もしくは自治領となった琉球・那覇の国際通りには”熱烈歓迎”の垂れ幕の下、”友好国”中国人民解放軍海軍の水兵が闊歩し、東支那海は真にその名の通り”支那の海”と化す事もあながち極端な夢想とばかりも言い切れないだろうか。

今後中国の尖閣諸島問題への工作が強まり、不法上陸などが増えるとすれば、司法職員を島に常駐させることや、ヘリや港湾の輸送設備、灯台等航法設備の強化が必要な筈だが、内政からして足元がぐらついている民主党の泥鰌や鳩に、海洋の問題を考えろというのは所詮無理な注文と言う事だろうか。

Senkaku.jpg
尖閣諸島 Photo: Times.com

(An) American Hero

1969年7月20日(日本では21日)、人類が初めて月に足跡を印した日であるが、その人類の歴史の一歩を記したアポロ11号のニール・アームストロング船長が亡くなったとのニュース。

月面着陸はNASAが中継を提供し、この模様は日本でも中継されていて、確か西山千さんとかいう方が同時通訳などしていたろうか。

夕刻に満丸い月を眺めて、あんなところに人間が行ったのだろうか、アメリカの技術力は凄いものだ、と思った記憶がある。

21世紀には、人類は宇宙に進出して、巨大な宇宙ステーションが地球を回り、月には”ムーン・ベース”くらい出来ているものと思っていたが、その後宇宙開発のほうは案外と進まないようである。

人類は星を見上げるよりも、自らの益を確保するために隣人と争うことに忙しい。

アポロ11号というのも、今から見ると、よくもまああんなもので月まで行ったものである。

Apollo11NASA.jpg
アポロ11号」の冒険者たち。 NASA Photo.
左Neil Armstrong船長(1930-2012)。 人間の無限の可能性と、未知の世界に挑戦することの勇気を人々に示してくれた。 同じ時代に居合せたことを幸せに思う。

"Thank you, Neil, for showing us the power of one small step." - Pres. Barack Obama.

http://www.nasa.gov/topics/people/features/armstrong_obit.html



原子力

放射線というのは、遮蔽が難しく、生体の中を突き抜けてゆくものなので、様々な障害を生じさせる可能性があるものだという。

「福島原発の近くに行って深呼吸したら、なんだか却って元気が出てきた!」と言う人もなかにはいるだろうが、放射線の人体への影響については因果関係が未だよく解らないところも多いようで、個人差もあるだろうから、放射線が好きな人は福島原発に行けばよいとして、とくに幼少者や妊婦などは、不要な放射線被曝は極力避けるようにすることが重要とされている。

原子力発電所に限らず、何ごとでも事故発生の確率というのは「ゼロ」にはならないものであるから、極力事故発生の確立を下げる設計や、運用方法も含めた不断の改善・安全性向上の努力と、事故が起きても重大事態に進展しないような被害局限化がされた構造、そして万一事故が生じた場合の避難救命措置を講じておく、というアプローチになる。

原子力というものが、自動車や飛行機、化学プラントや一般工場施設と異なるのは、万一事故が発生した場合の放射性物質漏出による放射能被害というのが、極めて広範囲・長期間に及ぶものであることだろう。

「核」というのは、いったん暴走を始めたが最期、手の付けられない事態になってしまう可能性があり、放射能汚染された地域は永く人間の住めないところと化してしまう惧れが、今回の福島ではないが現実にある。

米国には100基、日本には50基余りの原子力発電所があるというが、日本の国土面積はアラスカの1/4.5、テキサス州の半分強であり、カリフォルニア一州にも満たない広さの島国である。
人口密度も高いので、万一の場合多数の住民を整然・迅速に、時間単位のうちに退避させることも容易ではあるまい。
複数の原発で事故が発生した場合には、避難先すら確保が難しいかも知れない。

米国や中国、ロシアといった広大な国土を持つ大陸国なら兎も角、人が互いに肩寄せ合って暮らすような島国に、50基以上もの原子力発電所を作ってきたというのは、やはり異常なことであろう。

国民の安全を蔑ろにし、一部の人間が利権を求めて走った結果の姿というべきか。

80d47dd9.jpg

☆http://watasumu.blog28.fc2.com/blog-entry-231.html


◆◆◆記事引用;

チョウの羽や目に異常=被ばくで遺伝子に傷か―琉球大

時事通信 8月10日(金)21時29分配信

 東京電力福島第1原発事故の影響により、福島県などで最も一般的なチョウの一種「ヤマトシジミ」の羽や目に異常が生じているとの報告を、大瀧丈二琉球大准教授らの研究チームが10日までにまとめ、英科学誌に発表した。放射性物質の影響で遺伝子に傷ができたことが原因で、次世代にも引き継がれているとみられるという。
 大瀧准教授は「影響の受けやすさは種により異なるため、他の動物も調べる必要がある。人間はチョウとは全く別で、ずっと強いはずだ」と話した。
 研究チームは事故直後の昨年5月、福島県などの7市町でヤマトシジミの成虫121匹を採集。12%は、羽が小さかったり目が陥没していたりした。これらのチョウ同士を交配した2世代目の異常率は18%に上昇し、成虫になる前に死ぬ例も目立った。さらに異常があったチョウのみを選んで健康なチョウと交配し3世代目を誕生させたところ、34%に同様の異常がみられた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000172-jij-soci
◆◆◆

☆ The biological impacts of the Fukushima nuclear accident on the pale grass blue butterfly

夏盛りなり

この週末は気温が82~83度F(28℃)まで上がり、今が今年の夏の盛りである。

「Latitude 47」という名のレストランがあったが、此処はかなり北に位置するところなので、夏のあいだも”暑い”と思うような日は少なく、今日になって初めて扇風機を猫の為に使ったような有様で、日本の”燃えるような夏の熱さ”が、些か懐かしくなる。

「ひと夏を乗り切る」というのが、日本では、なかなかの大仕事であり、土用の丑の日辺りには、恒例の「鰻ノ蒲焼」で滋養を付けて・・・といきたい所だろうが、近年は鰻が不漁だといい、蒲焼は庶民には些か遠いモノになってしまったようである。

稚魚のシラスが採れないのだというが、やはり些か乱獲が過ぎたところがあるのだろう。

秋田の名物で「ハタハタ」という魚があるが、これが一時激減し、この儘では”幻の魚”になるところであったが、漁協が意を決して、数年に亘りハタハタを禁漁にしたことがあった。

ハタハタというのは、秋田の家では「箱で買う」もので、ショッツルやぶりこなど、地元の食文化そのものであるから、数年に亘り禁猟というのは思い切った手段で、県民もよく我慢したものだと思うが、その甲斐あって近年は、ハタハタがまた戻ってきたという。

漁でも近年は魚の大きさを決めて、小さいものは獲らないようにしているというから、ハタハタ漁は永遠に残るであろう。

鰻もここ数年は皆が我慢して消費を控えれば、シラスも増えて、あの蒲焼の香も庶民の食卓に又戻ってくるのではなかろうか。

鰻も、夏の暑さも、時に我慢して凌ぐ知恵も大切である。
ギャラリー
  • 花子
  • 花子
  • 花子
  • 花子
  • 国連人道機関UNRWAの疑惑
  • 国連人道機関UNRWAの疑惑
月別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索