Bandoalphaのらく書き帳

吞み代の溜ってしまった日本を逃れ、今は向こう岸に潜むおっさんのブツブツですぅ。 思い付いた時に思いついた事などのテキト~なメモ書きでやんす。 Faith Hope & Love ! Toshi Hino/桧野俊弘 メールは:Bandoalpha@msn.com                                             

2012年09月

夏の雲

先日久しぶりで767に乗った。

ボーイング767は、初飛行が1981年と言うから70年代に開発された旅客機であり、いろいろと想い出も多い機体だが、徐々に退役も始まっているというから今ではもう古い旅客機になるだろうか。

何時もの様に、後ろのほうの便所に近い窓際のエコノミーに席を取り、窓外の流れゆく夏の雲を我乍ら飽きもせずに眺めている。

LAからの隣席はブロンドの綺麗な若い娘であった。

「Gentlemen Prefer Blondes」、邦題”紳士は金髪がお好き”とかゆう映画があったが、紳士ならぬ”おっさん”としても、ブロンドとアルコールにはめっぽう弱い。

夏の雲なんかどうでもよい。
”何この変な東洋のおっさん”と思われるのだろうが、そんなことは何時もの事。 嬉しくなっていろいろと話しに弾んだが、聞くと彼女は以前はワシントンDCに住(い)たのだと言う。

米国の首都であり連邦政府の諸機関が集中しているところであるから、住人には自ずと連邦機関の関係者が多い所である。
ホワイトハウスのスタッフ?や、ペンタゴン勤務?といった風情でもないし、はて?このブロンド嬢は一体何者?
さては矢張り、CIAとかNSAとかの腕利きの諜報部員か!?と訝ったが、彼女の父がNRC(Nuclear Regulatoly Commissionー米原子力規制委員会)に勤めているのだと言う。

フクシマ原発事故発生の折、彼女の父も事故対策のアドバイスをするNRCの支援チームの一員だったそうだが、日本からさっぱり情報が入らず、状況が解らなければ的確なアドバイスも出来ないので、それが一番困ったのだと言う。

米国からの支援の申し出を日本政府は当初断ったと聞くが、情報共有の申し入れに対しても、「(米国は)放射能のデータが欲しいだけだろ。」との政治家の発言を思い出す。

放射性物質が大量に大気中に漏出されるような事故の場合には、”放射雲”が地球を回るから何処も他人事ではなくなる。

自分が利益を得られないのであれば情報はなるべく知らせない姿勢、視野の矮小なところなど、”島国根性”などという言葉を思い出させられる。

日本の新しい原子力規制庁とかも船出はなかなか大変なようで、何時になったら期待される本来の機能発揮が出来るようになるのか不明だが、原発事故調査委員会の調査報告でも今までの方式では安全は確保出来ないことが解ったとされているのに、科学者でもない首相が”安全は私が保障します”と言って原発を再稼動させてしまう。

この夏、猛暑のピーク時であっても、原発が無くとも電力は間に合う事が証明された形だが、ピークには間に合わないことが解っていても大飯原発は再稼動させるという、目的のプライオリティーは何なのかよく解らない所作がある。

自衛隊の戦闘機などは、ドロップ・タンクを不時落下させただけで、ドロップ・タンクを装着しなくとも全機飛行停止措置とされたり、米原潜寄港時に極めて微量の放射能が検出されただけで、新聞の一面に大活字が踊ったりしていたものだが、フクシマ原発の大事故が起った途端、法律で年間被曝量は1ミリ・シーベルト以下とされているにも拘らず、文部科学省が「小学校でも20ミリ・シーベルトまでよい」との通達を出したりする。

もう何がなにやらだが、まるで国を挙げて、誰が一番上手に一般大衆を騙せるかの”嘘吐き大会”をやっているようであり、本当に安全の思想というものが日本にはあるのだろうか? どうも疑わしくなってくる。

そんな事を思うと折角のブロンド美人との愉しい会話も些か曇って仕舞ったが、ところでブロンドに纏わるジョークというのがある。
「魔法瓶は、温かいものは何時までも温かく、冷たいものは冷たく保つ機能があることを知ったブロンドは、次の日、熱いコーヒーと冷たいアイスクリームを、魔法瓶に一緒に詰めた。」
などと言うのを思い出すが、”ブロンドはチョッとオカシイ”とされ、ブロンドのジョークと言うのは数多く且面白い。(参考

ブロンドの名誉の為に書いて置くが、ブロンドの弁護士女史、公認会計士の方もおられたが、一緒に仕事をして何れの方もプロフェッショナルとして100%信頼出来る方々であった。

さてトイレに行こうと席を立った。ブロンド嬢も「わたしもお茶をもらう」と言って、彼女はギャレーへ。私はトイレへ。

日銭商売のエアラインとしては座席数は一席でも多いほうがよいから、元々可能な限り小さくと作るのが飛行機というものであり、自然トイレと言うのは狭隘な最小スペースなものとなっている。

このスペースで落着いて大用を足すことは難しそうだ。 座席が100%埋まることはまず少ないのだし、席を一列潰しても、”新聞を読みながら用を足せる”くらいのゆったりとしたヤツを、これからはエコノミー用でも作って欲しいものだ等と思い乍ら用を足して、体を捻ってバイ・ホールド・ドアを開けると、そこには、お茶を手にしたブロンド嬢が立っていた。

待っていてくれた彼女と席に戻ったのだが。 な~んだかよぉ~。

飛行機でウンコはおちおち出来ないねえ~。

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Xバンド・レーダー

8月23日付けのWSJ紙が、対弾道ミサイル用のXバンド・レーダー・システムを日本の南部に配備する計画があることを伝えている。

レーダー・システム自体の名称は同紙には記されていないが、現在米国が保有する対弾道ミサイル用Xバンド・レーダーで可搬式のものは、海上型SBX(保有1隻。大出力遠距離サーチのものであり、南西域では近すぎてその持てる能力を最大限に生かすことは出来まい)と、青森県車力に既に配備されている陸上型のAN/TPY-2のみであるから、AN/TPY-2を車力以外に南西地域にも配備するということであろう。

同紙によれば、もう1基をフィリッピン辺りにも配備する計画なのだという。

レーダー波の特性上一定高度に達しないと捕捉出来ないので、弾道ミサイルの発射自体はサテライトのEWS(早期警戒衛星)が捕捉するが、ミサイルのブースト段階からはこのAN/TPY-2がトラッキングすることになる。

レイセオン社が手掛けているX-バンド(8.0~12.0GHz)のレーダーというのは非常に解像度が高いといい、目標の弾道ミサイルの種類、デコイ(擬似弾頭)等も識別するといい、目標ミサイルの方位や速度等のミサイル迎撃の為の諸元も把握し、海上や陸上の弾道ミサイル迎撃システムと連動してBMDS(弾道ミサイル防衛システム)の一環をなすものという。

AN/TPY-2の使用する周波数帯は8.55-10GHz、レーダ素子数は25344個だそうだが、覆域は数千キロ程度になるのだろう。

一義的には北朝鮮の弾道ミサイルに対応するものだが、中国の発射する弾道ミサイルも当然捕捉できることとなる。

中国初の空母も、もうそろそろ就役するだろうし、今後中国は更に大型の空母の整備を進めるだろうが、アメリカ海軍のそれと同等な大きさの空母を同数揃え、空母と艦載機の”器”が揃ったからといって、同等な戦力とはならないものである。

空母が自在に活動するためには、空・海や海中からの三次元(ELINTも入れれば四次元か)の相手の妨害を排除出来る能力が必須であるし、彼我の状況をリアルタイムで把握出来る情報ネットワークの「戦闘システム」の構築がなければ、有効な戦力発揮は期し難い。

中国の空母艦隊の出現は、周辺諸国に対してその海上輸送路へのシー・パワーを誇示するものであり、所謂”砲艦外交”としてはかなり有効だろうが、中国海軍が米海軍の空母艦隊と同等な空母戦力を構築出来るまでにはまだまだ時間がかかることになる。

おそらくは、少なくともあと半世紀は米海軍の優位は変るまい。

第一列島線ではないが、中国が台湾武力鎮圧などの際、来攻する空母をはじめとする有力な米艦隊を迎撃するには、南西諸島などの地勢を利用し、対艦ミサイルはじめ大陸からの航空支援、潜水艦等の配備と相まって空母を活用する、といったところになるのだろう。

有力な対空母用対艦ミサイルとして中国は、中距離弾道ミサイルであるDF-21(東風21型。射程2000~3000km)を改良した「DF-21D対艦弾道ミサイル(ASBM)」を開発し、2009年より配備を開始しているという。

米空母を標的とするこのDF-21D(東風21丁型)は射程2700kmといい、弾頭は通常弾頭の単弾頭だが、これを多弾頭としたDF-21F(東風21丙型)も開発中だという。

WSJ紙によれば、Xバンド・レーダーのアジア配備は中国のASBMへの対応も視野に入れたものだという。

艦隊の対弾道ミサイル迎撃を担うイージスBMD艦は、現在26隻(第7艦隊5隻、第3艦隊(東太平洋)8隻、第5艦隊(中東)3隻、第6艦隊(アフリカ)2隻、第2艦隊(大西洋)8隻、第4艦隊(南米)0)というが、これを2018年までには36隻とし、その6割を太平洋に配置する計画だという。


レイセオン社AN/TPY-2パンフレット

日本やイスラエルに既に配備されているAN/TPY-2は、11基調達の予定だという。(
他にUAEが、THAAD弾道ミサイル迎撃ミサイルと共に導入するという。(

DF-21D(東風21丁型)といわれる中国のASBM(対艦弾道ミサイル)。写真ネットより。
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洋上を30ノットで自在に機動する動目標への長射程攻撃であり、電子戦や赤外線対処能力も高く防御力の極めて高い目標であり、ほぼ直撃でないと空母への攻撃効果は見込めないだろうから、どの程度の実力のものかは未知数だが、これが有効なものであれば、米タスク・フォースの中国近海への接近を阻止することが可能ということなのだろう。
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