Bandoalphaのらく書き帳

 おっさんのブツブツですぅ。 脱力系あるいはガッカリ系ブログとでも申しましょうか、その時その時の思いついた事の、テキト~なメモ書き、らく書きですぅ。       至らない点につきましては、ご指摘を戴ければ嬉しいです。 ただ、ご指摘を戴いても、進歩・学習する能力がねえ~                                                                Toshi Hino/桧野俊弘 Bandoalpha@msn.com                                                    

2013年08月

”平成の岩窟王”か

盗んだ給油カードで、ガソリン24.8リットル販売価格3,479円也を給油した窃盗事件の容疑者として、逮捕され、無実を主張して、85日間身柄を勾留され、検察に起訴されて刑事法廷待ちだった誤認逮捕の被害者が、依頼した若い弁護士の活躍によりアリバイが立証され、公判直前になって無事解放されたとのはなし。

見事な活躍をしたのは、赤堀順一郎という弁護士の方だが()、依頼人の誤認逮捕被害者が当日高速道を使っていたことを知り、ETCの履歴を取り寄せて時間を確認するとともに、自身でもガソリンスタンドから高速道出入り口まで走行してみて、依頼人のアリバイを立証したという。

2012年に大阪弁護士会に登録している新人弁護士のようだが、若いだけにさすがフットワークがいい。

誤認逮捕された被害者本人は身柄を拘束されているわけで、アリバイの証拠収集・立証は依頼した弁護士頼りになるわけだが、若しもあまり能動的には動かない、”フツーの弁護士先生”だったならば、依頼人は”悲惨は結果”となっていた可能性もあったろうか。

一次捜査機関である警察も、事件送致を受け、「検察官は、的確な証拠によって有罪判決が得られる高度の見込みのある場合に限って起訴する」(検察庁HP)と言う、日本の刑事司法の特徴であると言う「精密司法」の名の下に、窃盗罪での刑事訴訟に踏み切った検察も、ガソリンスタンドの防犯カメラや販売記録などの記録時間に誤差があったことを、誰も気付かなかったのだという。

事件の「時間整合」と言うのは、少年探偵団のレベルのはなしである。

3,479円窃盗の「ホシ」(容疑者は警察でこう呼ばれるそうである)が、長期間の身柄拘束にも拘らず、飽く迄無罪潔白を主張し、当日高速道を使用したとのアリバイに繋がる供述があり、ETC記録の存在は知りながらも、警察や検察官は、そんな事は気にもしなかったようである。

警察官や検察官も忙しいのであろう。
そんなことを一々気に止めて精かく捜査していたのでは、週末にゴルフや買い物に行けなくなるだろうし、だいいち毎日暑いし。

容疑者の身柄を拘束するのは、逃亡や証拠隠滅の惧れがあるからであるが、犯行を否認しているような場合には身柄拘束となることが多いようである。
拘束の期間は、警察から検察に事件送致(この間3日)されてから10日で、必要であれば更に10日間の延長が可能という。

飽く迄事件の容疑者であり、人権に関わることなので、身柄拘束の延長にあたっては、検察よりの延長申請を受けた裁判官が慎重に検討して、逃走や証拠隠滅の惧れがある等、止むを得ざる場合に限って延長が許可されることとなっている。
延長許可の実績は99%以上という。(参考:法務省検察統計統計表

拘束は最長で23日間となるが、これは一件の容疑についてであり、他にも犯罪容疑があれば倍数になってゆく。
検察が起訴すれば更に拘束が続くので、事実上有罪判決が下るまで身柄拘束となるようである。(参考;「勾留とはなんですか」裁判所HP

ちなみに日本の刑事裁判での有罪判決率は99%以上という。

日本の刑事司法というのは、実態としては、検察官が罪科の有無を決め、裁判官は刑量のみを判断している、ということになろうか。

身柄拘束中に容疑を認めれば、軽い犯罪の場合は略式の罰金などで済み解放されるようだが、警察や検察官の見立てに逆らって、あくまで自分の無罪潔白を主張するような場合は、軽い犯罪であっても、「被疑者には反省が見られず、再犯の惧れがきわめて高い」とされて、実刑判決に持っていかれるようである。

「真実は何か?」ということには、検察官は全く関心が無いようである。

今回の誤認逮捕被害者は80日間以上の身柄拘束にもめげず、自身の潔白を貫き通したその精神の強さには驚嘆する。

勤め先の会社も休職扱いにしてくれていたようだが、被害者への理解があったのだろう。
どこの会社も楽な経営はしていないので、会社の規則上では休職制度があっても、長期欠勤となれば”辞めていただく”ところも多いのではあるまいか。

普通の人なら、2~3日ならば兎も角、一週間も身柄拘束されて、家にも帰れず、職場にも出れなくなれば、家庭も仕事もメチャクチャになってしまうだろうか。

檻の中に起居し、毎日取調べを受けるのであるから、自分自身のプライドも人権も剥奪されて、突然動物園の裸のサルみたいな生活に入れられては、とても普通の精神では耐えられるものであるまい。

社会から遮断され、番号を付けられて、檻から出される時は手錠をかけられ、縄で繋がれたりして、扱いはもう立派な罪人であるが、法律上は未だ容疑者・被疑者、被告人の段階であり犯罪人と判決されたわけではない。
勾留施設というのは、刑務所のように社会更生の機能を持つ事も無く、作業や職業教育といった生産的なことに携われることもない。
何もしないことを強要されるというのは、人間辛いものであろう。
食事も賄いの無い所が普通のようであり、いわば”仮置き場”であるから、刑務所よりも却って人道的処遇が劣る面もあるだろうか。(参考:留置所生活ブログ

なかには、三度の食事も出るし規則正しい生活で、却って元気が出る人も居るかも知れないが、こ~ゆ~ところに収容されたのでは、俺なら3日ともたないな。
耐え切れずに、聞かれなくても、も~進んで自分から手を挙げて供述するだろか、「女子高生のパンツに手を入れたのは、ハイ、私です!」。

数十万円ほどのお金で済むのなら、運が悪かったものと諦めて、もう早く檻から出られるよう、全て警察官や検察官さまのおっしゃる通りに署名でも何でもすることに、普通の人はなるだろうか。

先日パソコンの遠隔操作による脅迫メールの送信等の事件で、IPアドレスのみを根拠として警察が4人を誤認逮捕してしまった事件があったが、4人のうち2人が取調べで、”犯行を自供”している。
”もう少々時間をかけて取調べをしていれば、ホシ全員に自供させることが出来たのに”と言うところだろうか。

昔は、警察や検察官のご厄介になり、刑事法廷に立つ、と言うのは、その手の特別な世界の人間であるという事だったのかもしれないが、現代はパソコンやネット、さらには満員電車内で、「キャー!このオッサン痴漢です!」等、突然”ホシ”にされ、冤罪を被る機会が、誰にでも起こり得る時代である。

犯罪を犯しているにも拘らず、潔白と主張し無罪を押し通そうとする、ホンモノの悪党もいるだろうが、刑事法廷において、飽く迄身の無罪潔白を主張する被告人というのが、少くはない数が存在するという。
日本の刑事司法制度においては、相当数の冤罪被害者が発生している可能性があるだろうか。(参考:高野弁護士ブログ

勾留され、異常な環境のもと、心ならずも、無実の人が犯行を認めてしまっているケースが数多なのは、想像に難くあるまい。

日本の刑事司法制度では、捕まって有罪に一度されてしまうと、それを覆すことは殆ど不可能である。
検察官も裁判官も権威であるから、権威は権威であることが下手な真実より重要なことであり、余程な幸運でもない限り、個人が人生の全てを賭けて戦ったところで、冤罪を晴らす判決を得ることは難しいのであろう。

それでも中にはガッツのある者もいるようで、かけがえのない自分自身の名誉ということだろうか、大正から昭和にかけての時代に、自分の一生を賭けて終に冤罪を晴らして倒れた、「吉田岩窟王、昭和の岩窟王」と呼ばれた男がいたそうである。(

ガソリン代3,479円窃盗の、杜撰な捜査の”濡れ衣”を着せられて逮捕され、長期に亘り身体を勾留され、刑事事件の被告人とされた、この誤認逮捕事件の被害者もよく頑張ったものである。
取調べ中に被害者は「あなたは普通じゃないんですよ」と言われたそうであるが、日本の刑事司法の法曹である検察官や裁判官の思考こそ、普通ではなかろう。


◇◇◇以下引用;「読売新聞社説」ーこんな事は日常茶飯であるのだから、ご存知である筈の新聞記者が一々驚いてちゃいかんだろがー

大阪誤認逮捕 ずさんな捜査に驚かされる(8月2日付・読売社説)

 ずさん極まりない捜査と言うほかない。警察と検察には、猛省と徹底検証を求めたい。

 堺市のガソリンスタンド(GS)で1月に起きた窃盗事件で、大阪地検堺支部は男性会社員の起訴を取り消し、男性に謝罪した。大阪府警も誤認逮捕だったことを認めた。

 男性は、事件と無関係だったのに、85日間も勾留され、休職を余儀なくされた。取り調べの際には、捜査員から何度も呼び捨てにされ、「あなたは普通じゃないんですよ」などと侮辱もされた。重大な人権侵害である。

 誤認逮捕の最大の原因は、男性を犯人と決めつけた見込み捜査に尽きると言っていい。

 駐車中の車から盗まれたカードが、GSで使われていた。府警が防犯カメラを調べたところ、ガソリンが販売された時刻に男性の姿が映っていた。府警はこの画像を逮捕の決め手とした。

 ところが、弁護人の調査で、防犯カメラの時刻がずれていたことが判明した。犯行があった時刻の1分後、男性は約6キロ離れた高速道路の入り口を乗用車で通過していたことも明らかになった。

 男性が犯行に及ぶのは事実上、不可能なことになる。無実を証明するアリバイだ。府警は基本である裏付け捜査を怠った。弁護人が調査するまで誤りに気づかなかったという。あきれるばかりだ。

 一つの証拠を過大評価して、誤認逮捕する。府警は昨年のパソコンの遠隔操作事件と全く同じ過ちを犯した。IPアドレスを重視し過ぎて、パソコン所有者のアニメ演出家を誤って逮捕した。苦い教訓がまるで生かされていない。

 関与を否認する供述に耳を貸さなかった点も共通する。

 検察の責任も重い。警察の証拠をよく吟味せず、男性を起訴した。警察の捜査に対するチェックが機能していない。

 保釈請求にも反対し、家族との接見も一時、禁じた。弁護人がアリバイを証明しなければ、不当勾留はさらに長引いただろう。

 今回、男性は一貫して犯行を否認した。だが、無実の人が長期の身柄拘束により、罪を認める供述をしたケースは少なくない。

 否認した被告を釈放しない「人質司法」は、冤罪(えんざい)を招く大きな要因である。

 身柄拘束の在り方については、刑事司法制度の見直しを進める法制審議会の部会でも議論されている。ルールがあいまいとの指摘があるからだ。今回の事件を、人質司法を見直す契機とすべきだ。

(2013年8月2日01時36分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130801-OYT1T01518.htm
◇◇◇

◇◇◇引用:

デタラメ捜査…冤罪暴いた新人弁護士、推理小説さながらの「独自調査」
産経新聞8月3日(土)12時11分

アリバイとは現場不存在の証明だ、と辞書にある。犯行のあったその時その場所に、私は存在していませんでした。言うまでもないが、アリバイ証明には「その時」の正確さが欠かせない。逆に時間に誤りがあれば、だれでも犯人になってしまう。事件とは無関係の男性を大阪府警北堺署が誤認逮捕した問題は、防犯カメラの「狂った時計」を妄信し、アリバイ確認を怠った結果だ。白昼夢を覚ましたのは、昨年12月に弁護士登録したばかりの新人弁護士。推理小説さながらの独自調査で捜査の矛盾点を浮かび上がらせ、「真実」に行き着いた。「彼は絶対やっていない」。

 ■午前5時39分

 1月13日、日曜日の早朝のことだ。堺市西区のセルフ式ガソリンスタンド(GS)で、24・8リットル(販売価格3479円)のガソリンの支払いに盗難カードが使われる窃盗事件が起きた。

 店側の販売記録には、ノズルを給油機に置いた(給油を終えた)時間が印字される仕組みだった。そこには「午前5時39分」と記載されていた。

 防犯カメラには車に給油する男性会社員(42)の姿が写っていた。表示時間は「午前5時42分」。次に車が来たのは、その数分後だ。

 事件は北堺署の直轄警察隊が担当した。街頭犯罪の警戒が主な任務で、捜査経験の少ない若手が中心だ。販売記録の「5時39分」を犯行時刻とすると、一番近い給油者は男性ということになる。同隊は早々と男性犯人説に傾き、記録とカメラの時間のずれをこう結論づけた。

 「(カメラは)3分進んでいる」(同署作成の捜査報告書)

 男性は4月24日、窃盗容疑で逮捕される。85日間に及ぶ勾留生活の始まりだった。

 ■ETCのアリバイ

 最初の逮捕容疑は1月12日夜〜翌13日朝の時間帯に、堺市北区のコインパーキングで駐車中のレンタカー内から給油カードを盗んだ、というもの。さらに、このカードを使ってGSで給油したとして5月15日に再逮捕される。

 「身に覚えがない」「私はやっていません」。男性は一貫して犯行を否認。大阪地検堺支部は最初の容疑については不起訴としたものの、6月4日に再逮捕分の窃盗罪で男性を起訴した。

 男性の周囲に着々と築かれていく冤罪(えんざい)の壁。弁護人となった赤堀順一郎弁護士は6月下旬、男性の妻と弁護方針について協議しながら、どうすれば無実を証明できるか、考えあぐねていた。

 福音は妻の一言とともに訪れる。「事件のあった日の朝、高速道路を使っています」。赤堀弁護士は阪神高速堺出入口の自動料金収受システム(ETC)の履歴を取り寄せた。通過時間は「午前5時40分」となっている。起訴状記載の犯行時刻から、わずか1分後だ。現場のGSから堺出入口までの距離は約6・4キロ。仮に起訴状通りであれば、男性は時速360キロで移動したことになる。

 あり得ない−。赤堀弁護士はすぐさま検証作業に入った。同じ日曜日の朝、同じ車でGS−堺出入口間を2度走行。道路や信号の状況から、1分で行き着くのは不可能であることがはっきりした。ETC履歴は男性のアリバイ証拠ともいえるものだった。

 ■3つの時計

 赤堀弁護士は捜査側の「ストーリー」を突き崩しにかかる。調査の焦点としたのが犯行時刻だ。

 現場GSには「3つの時計」が存在していた。(1)店の販売記録(犯人が給油機にノズルを置いた時間)(2)防犯カメラ−に加え、(3)給油する車のナンバーを読み取る別のカメラがあった。

 盗難カードが使われた時刻は(1)=5時39分。一方、男性が給油する映像の表示時間は(2)=5時42分(3)=5時41分。時計はばらばらだった。

 カメラの表示時間がずれるのは、珍しいことではない。通常の捜査は、まずカメラの誤差を標準時に補正し、正確な時系列に置き換えるところから始まる。

 ところが北堺署の捜査では、こうした修正が行われた形跡はまったくなかった。すべて(1)(5時39分)を前提に(2)(5時42分)=3分進んでいる(3)(5時41分)=2分進んでいる−と判断していた。

 赤堀弁護士はGS店長の立ち会いのもと(2)の表示時間とNTTの時報を照合。実際は3分ではなく、8分程度ずれていることが判明する。つまり、(2)(5時42分)を標準時に補正するとマイナス8分の5時34分となる。

 さらに赤堀弁護士はGSの販売記録を独自入手して分析。盗難カードが使われた直前の5時34分に、現金給油している車があることが明らかになった。

 男性の妻は言った。「このGSを利用するときは、いつも現金払いです」。赤堀弁護士は男性の給油時間が5時34分だったと確信する。無実が決定づけられた瞬間だった。

 赤堀弁護士はこうした調査結果を初公判が迫った7月10日に検察側に提示。あわてた検察は証拠を改めて精査し、同17日に男性を釈放した。その際、検察幹部は赤堀弁護士にこう語ったという。「こちらの間違いだった。そのような方を被告人席に座らせるわけにはいかない」。検察は29日、男性の起訴を取り消した。

 ■ずさん捜査

 赤堀弁護士の独自調査を待たずとも、男性の犯人性に疑問を生じさせる状況はいくつもあった。

 事件当日、男性は家族を乗せてスキー旅行に出発。出がけに給油に立ち寄った。家族とこれからスキーを楽しもうという人が、なじみのGSで、ナンバーも顔も隠さずに、盗難カードを使うだろうか。しかも、数時間前に車上荒らしで盗まれたばかりのカードを。男性に定収があったことも犯人とするには不自然さを感じさせる要素のはず。

 否認事件であれば、捜査には慎重に慎重を期すのが普通だ。容疑者の供述がなくとも犯行を裏付けるだけの客観証拠をそろえなければならない。

 にもかかわらず、北堺署は現場周辺のNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)すら確認していなかった。また、男性の直後に訪れた給油者の人物特定も十分に行っていない。男性が犯人と思い込んでいたとしても、直後の給油者の犯人性を消しておく「つぶしの捜査」は当然必要だったはずだ。直轄警察隊の経験不足は置くとして、幹部らの捜査指揮はなぜ機能しなかったのか。

 男性の誤認逮捕が明らかになった今、真犯人の可能性がもっとも高いのは直後の給油者だ。府警は現在、再捜査中だが、この人物にたどり着くことはできるのか。初動捜査のずさんさは、今度は真相解明を阻む障壁として立ちはだかっている。

 赤堀弁護士は「ETC履歴や販売記録の収集は本来、警察や検察がやるべきことだが、その職責すら果たしていなかった。司法修習生でも考えられないようなミスだ」と話す。

 赤堀弁護士は昨年12月に弁護士登録したばかりの新人だ。「司法修習生でも」の批判は決して大げさではない。


http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0803/san_130803_7606063329.html
◇◇◇

68回目の夏

八月六日は、68年前広島に原子爆弾が投下された日だという。

今年も原爆忌が広島市で行われ、安倍内閣総理大臣や、米国大使などが参列したという。

広島、長崎は原爆でやられたが、その他の殆ど全ての日本の主要都市もB-29による空襲で一面の焼け野原と化し、数多の犠牲者を出している。

召集を受け、国の大事に家族を残して勇躍出征、北の大陸に南の戦場に勇戦奮闘し、涙を呑んで戦地に屍を晒し果てた者。 若くして志願し、飛行機乗りとなって爆弾を抱えた搭乗機諸共沖縄の海に散った若者。 原爆や焼夷弾の炎に追われ、我が子を負ぶったまま焼かれた母子。
あの戦争では軍・民合わせて300万人を超える日本人が犠牲になっているという。

戦争が終った後も、抑留されて終に白樺の肥しと果てた者も多く(参考:吉田正、異国の丘)、大変に苦しい生活を生き残った国民も余儀なくされた。

あの戦争が齎したものは、日本の歴史において未曾有の惨禍だったろうか。

広島、長崎の原爆忌をはじめ、英霊の御霊の宿る靖国神社参拝など、戦争犠牲者の慰霊のかたちが、長く政争やイデオロギーの道具とされてきたところが、悲しいことにあった。

中国と韓国がそれを対日政策に利用し、朝日新聞など一部の日本のマスコミが炊きつけ煽るという、戦争犠牲者の慰霊のかたちが、それぞれの我欲追求の道具にされて来たところがあった。

この夏の靖国参拝は、安倍総理御自身は既に決めていることと思うが、またマスコミが煽り騒ぐことになるのだろうか。

天皇陛下が靖国神社に御参拝されたのは、1975年に時の昭和天皇が御参拝されて以来、久しく途絶えているのだという。

八月日には、陛下が、靖国の英霊の御霊に静かに御参拝のかなう日が、いつか来ることを。


◇◇◇引用:読売新聞

68回目の広島原爆忌…首相、米大使ら式典出席

被爆地・広島は6日、68回目の原爆忌を迎えた。

 広島市中区の平和記念公園では平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれ、約5万人が犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。世界にはなお1万7000発以上の核弾頭があるとされ、被爆者の悲願である「核兵器なき世界」への道筋は見通せていない。松井一実市長は平和宣言で、罪のない人々の命を奪う核兵器の非人道性を訴え、早期廃絶と平和な世界の実現に力を尽くすと述べた。

 式典には各地の被爆者や遺族代表、安倍首相ら政府関係者に加え、海外70か国と欧州連合(EU)代表部の代表が出席。核拡散防止条約(NPT)加盟の核保有国では米、英、仏、露、非加盟国ではインド、パキスタン、事実上の保有国とされるイスラエルが大使らを送った。米のルース大使は3回目の参列となった。

 原爆投下時刻の午前8時15分、遺族代表らがつく「平和の鐘」の音とともに参列者全員で黙とうして、犠牲者の冥福を祈った。

 平和宣言で松井市長は、原爆による心身の傷や差別、偏見を乗り越えてきた被爆者5人の体験談を引き、無差別に命を奪い、心身を終生さいなむ原爆を「非人道兵器の極みであり『絶対悪』」と強調、各国の指導者に廃絶を求めた。日本政府には、核兵器廃絶を目指す国々との連携強化や、被爆者援護の充実を要請した。

 安倍首相はあいさつで「私たち日本人は唯一の戦争被爆国民。確実に核兵器のない世界を実現していく責務がある」などと述べた。

(2013年8月6日10時23分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130806-OYT1T00211.htm?from=top
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北朝鮮の軍事パレード

今年は朝鮮戦争(Wiki)の停戦から60年になるといい、北朝鮮言うところの”祖国解放戦争での戦勝60周年”を祝う盛大な朝鮮人民軍の軍事パレードが、7月27日に平壌で挙行されていたようだ。

Youtube北朝鮮TV映像

朝鮮戦争について北朝鮮では、”米帝国主義者に後押しされた南韓傀儡軍の攻撃により開始され、即座にこれに応戦した朝鮮人民と軍が、帝国主義者の野望を粉砕し、祖国解放に勝利した戦争”、というように教育されているという。

絶世の英雄であり、不世出の偉大な指導者で、人民の父であり、生まれながらにして軍事の天才である金日成将軍の卓越した指導の下、無慈悲に米帝国主義者とその手先の野望を粉砕し、人民に勝利の春をもたらした祖国解放戦争、と言うのはそれはそれとして、ソ連軍事顧問団の作戦指導の下、ソ連式の装備編制と訓練を受けた優勢な戦力で、一気に南下侵攻して来た北朝鮮軍に、韓国は一時半島の南東一端にまで追い詰められ、あわやという状況も生じたが、米軍をはじめ国連軍の反撃開始で、今度は中国国境近くまで攻め上げたが、中国がその数135万という兵力を投入して参戦して来、現在の38度線のところで膠着、停戦となり今日に至っている。

この戦争では、Mig-15とF-86のジェット機同士による空中戦なども生じたが、表向きは参戦していないソ連から派遣された”軍事顧問団”のパイロットが、Migを操縦していたという。

金日成が中ソの後押しを受けて一挙に武力による半島統一を試みた戦争であるが、第二次大戦後始まっていた東西冷戦の代理戦争でもあったろうか。

今回の軍事パレードだが、これまでのそれと同様に大規模な朝鮮人民軍部隊の参列と、歓喜の声で祝典を迎える動員された人民の大集団の構成であるが、登場した兵器にはこれといって目新しいものは見られない。

観閲台の”ひな壇”には、”正統な後継者”であるところの金正恩と、中国から李副主席、それにシリアとイラン、そして先日パナマで北朝鮮船が臨検されて北朝鮮との兵器輸送が露見したキューバ、アフリカのザンビアとウガンダからの国家代表が参列していたという。
ロシアは朝鮮戦争に従軍した旧ソ連軍人による代表団を送り、政府としては参列していないという(The Voice of Russia)。

パレードした兵器類は全般的には旧式なもので、欧米などの水準からすれば数十年は遅れていようか。

Il-76やMig-23等、今回は航空機の参加も久しぶりに多かったが、Mig-29?による展示飛行隊?のカラースモークは、前回よりもカラーの発色が改善されているように見える。結構なことである。
カラー・スモークによる展示飛行は昨年4月の金日成生誕100年記念閲兵式が最初であろうが、この時はカラーが薄く、すぐ消えるので、スモークがカラーなのか白黒なのか判然としなかった(Youtube)。

パレード参加航空機中で最も近代性を感じさせたのが、ヒューズ/MD500Dヘリだが、80年代に西ドイツ経由で民間型の同機を87機ほど購入していると云われる機体で、見るとAT-3サガー対戦車誘導弾(ATGM)を装備しており、軍用の近代的な対戦車・軽攻撃・偵察・観測ヘリとして重用されているのであろう。(

ただサガーATGM(Wiki)は有線誘導対戦車ミサイルなので、発射母機は発射後も目標命中までホバリングなどしてATGMを誘導してやる必要があり、あまり今日的な対機甲兵器とはいえないだろうか。

機動力、攻撃力、防御力の戦場の3要素を兼ね備えた「戦車」はやはり”陸戦の王者”であり、北朝鮮もその整備には力を入れているようで、「天馬号」とか「暴風号」とか呼ばれる国産戦車の生産・配備を進めているようである。
パレードした戦車の中には、砲塔上にATGMと思われる2連装の筒を装備したものが見られた。
対抗する米軍のアップデートされたM-1や韓国軍のK-1、K-2といった最新戦車は防御力が向上しており、北朝鮮戦車の戦車砲の正面射撃では撃破することが困難になってきているようである。 撃破火力の増強附加に苦心しているものであろうか。

北朝鮮が近年力を入れているものが、「弾道ミサイル」と「特殊部隊」という非対称戦力であるが、弾道ミサイルは、「スカッド」、「ノドン」、「ムスダン」、「KN-08」の”一通り”の弾道ミサイル戦力がパレードしている。

このうち「ムスダン」と「KN-08」については試射をしたことが未だ無いとされ、その戦力化には疑問が呈されたりもしているのだが、この種の長射程弾道ミサイルを試射するには、太平洋に落下させる外無いわけで、ミサイルの構成部分などが米など相手国に回収されて、ミサイルの性能が解ってしまう可能性があろう。

実射試験を経ずに弾道ミサイルを実戦部隊に配備するというのは、欧米の水準からすれば考えられないことであるが、ロケット・モーターなどの弾道ミサイルの主要構成品等は、平和目的の宇宙開発と称する銀河ロケット等に積載して所要な性能を確認したり、或いは中東等の友好国や、日本海などへの短射程発射試験で所要性能の確認を行っていると考えるべきなのだろう。

今回の”一番の目玉”は、放射性危険物の標識を付けたバックを胸に下げた部隊の登場だろうか。

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トラックに乗車した空挺部隊などの特殊部隊の一群の最後列にこの不思議な部隊は参加しており、やはり特殊部隊に所属するものと考えられようか。

この部隊の性格として考えられることは、
@核攻撃を受けた際の核防御や除染などを担う、自衛隊で言えば特殊武器防護隊のような防御的性格の部隊。
@小型携行核爆弾や、放射性物質を含有する爆弾の所謂ダーティー・ボムなどでの、敵の後方重要拠点への決死的挺身攻撃を行う特殊部隊。
@情報の混乱を狙った、単なるガセ。実際には存在せず。
と言ったところだろうか。

核攻撃を受けた際の核防御部隊であれば、放射線の探知・計測だけでなく、除染なども必要であり、少なくとも除染用の器材や、偵察観測器材・車両といったものもある筈であろうが、それらは登場していない。

服装はNBC防御服などでなく、特殊部隊の普通の戦闘服であり、自動小銃などの個人火器も携行しおらず、隊員個人用の核防御器材パックとも考え難い。

ちなみに朝鮮人民軍の一般部隊では別途「戦闘服」というものの支給は無いようで、普段の所謂「軍服」で戦闘をする”大日本帝国陸軍方式”のようである。
朝鮮人民軍は常備兵力110万、予備役820万というのであるから、このほうが現実的であり安くてよいのであろう。
特殊部隊(その数18万とか)には、動き易く迷彩などの施された「戦闘服」が支給されているようである。

この部隊は、やはり、「核爆発物或いは核物質使用攻撃器材(所謂ダーティー・ボム等)のパックを携行した特殊部隊」である可能性を否定できないであろうか。

個人携行型の小型の核爆弾というのは嘗て米国やソ連で開発されたことがあった(SADM)。

小型核爆弾でなくとも、ダーティー・ボムによる挺身攻撃であれば、たった一名で、米韓軍飛行場・港湾・作戦指揮中枢などの基地機能を麻痺させることが可能であろう。

ソウルや東京で、核物質を拡散するダティー・ボムを使用し、高濃度核汚染地帯を作為すれば、国家の政治経済機能を麻痺させる事も可能であろう。

体制の存続には核武装が必要であるとし、核開発を鋭意進める北朝鮮だが、核弾頭以外の核兵器については開発をしていないと考えるのは不自然で、寧ろ、あらゆる種類の核武装化の可能性を追求していると考えるほうが自然であろうか。

核弾頭ミサイルによる直接の核攻撃よりも、核物質のダーティー・ボムであれば、米軍が対北朝鮮核報復攻撃に踏み切れる確率は低く、”核弾頭ミサイルよりも、その使用のハードルが低い”、と考えている可能性もあるだろうか。

日本の原発などの核施設に使用された場合には、近寄れずに制御不能となった原発施設それ自体が、雪だるま式に脅威を自然拡散させていってしまう可能性もあることだろうか。

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2F原発施設で行なわれた警備訓練。(Photo:産経新聞ネットより)

日本の原発施設の警備というのは、ザ・ガードマン()と、警察の原子力関連施設警戒隊()と、海上からの侵入に対しては海上保安庁が警備を担っており、自衛隊は原発施設の警備にあたるようには法制面でなっておらず、自衛隊による原発施設での部隊実働の警備訓練も実施されたことが無いという。

所謂”有事”が生じれば、命令一下自衛隊も原発警備に馳せ参じることになるだろうが、実地実働演習もしたことが無いというのでは、先ずは広大な原発施設の地理案内から始めるようだろうか。

訓練を受けた特殊工作員の攻撃から原発を守るには、小隊規模では無理で、少なくとも普通科中隊規模の戦力が必要になるという。
攻撃側は場所と時間を任意に選択出来るわけだが、防御側というのは24時間あらゆる所からの侵入攻撃を警戒する必要がある。

原発施設だが、所有する電力会社の人間は高級なので、指示監督をする立場であり、現場の作業は発注を受けた電力子会社の、その子会社の孫請け小会社の孫々請けの、街中で掻き集めてきたような、履歴どころか氏名すら定かでないような、偶に喰うコンビニの安売りの弁当がご馳走だと思っているような低級な人間が、実際の現場の汚い人足作業には当たっているのだとか。

弁当といえば、先日一時帰国したおりの帰りは、成田空港のローソンで「本日のおすすめ」と張り紙のあった幕の内弁当を、飛行機の離発着を眺めながら夕食にしたが、値段も安いしなかなか美味しい弁当で、あれは偶のご馳走であった。

広大な原子炉施設の、配置・地理に最も詳しいのは、北朝鮮の工作員、ということもあり得そうである。

司法警察職員の場合には、対象容疑者の拘束逮捕ということが行動の前提になるだろうが、軍隊の場合は、相手戦力を速やかに無力化することが行動の前提になろう。軍隊と警察というのは、ベースになっているものが基本的に違うところがあるので、反原発派の活動家の侵入程度ならば兎も角、本格的な特殊部隊工作員の攻撃に対しては、現在の警察・海保だけの対応では原発施設の安全確保は難しいであろうか。


☆☆☆
「核背嚢部隊」が北朝鮮に存在するとの情報は以前にも出ていたと言う。
韓国国防部は北朝鮮は、「核背嚢」のような核兵器の小型化技術はまだ持っていないとの見解だという。
米国で個人携行可能なW54核爆弾が開発されたのは、1960年のことで、半世紀以上も前である。
いくら北朝鮮がアレだといっても、なにかそれに近い小型核物質爆発物は作れそうな気もするが・・・

◇◇◇以下引用:デイリーNK

伐木部隊が偽装した核背嚢部隊
デイリーNKの2011年核背嚢部隊報道が再注目…国防省「北の核背嚢」能力を否定

李尙龍 記者
[2013-07-30 11:47 ]

北朝鮮が戦勝節の軍事パレードで放射能マークつきのリュックを持った部隊を公開したが、実際、北朝鮮に核背嚢を運用するための部隊が創設されたとする2011年のデイリーNKの報道が再び注目を浴びている。

専門家らは北朝鮮が核背嚢を製造可能な技術力はもっていないが、これを目標にした部隊を創設し核背嚢運用に関する経験を積もうとしている可能性はあるとみている。

デイリーNKは2011年11月25日、北朝鮮消息筋の発言を引用し「平北8軍団の伐木部隊を偽装させ核背嚢部隊を創設」という記事を配信。北朝鮮が核背嚢戦力をもつために旅団クラスの部隊を運営していると警告している。同部隊は平安北道8軍団傘下に「伐木部隊」という名称で偽装していると消息筋は当時説明した。

消息筋によれば、当時、平北8軍団は3つの旅団を新たに創設。そのうち1つの旅団は中朝国境の強化措置により、大同江付近にいた渡江部隊が同地域に移転したもので、もう1つは125旅団という警報旅団(特殊部隊)が創設された。戦術核兵器の運用に向けた核背嚢部隊も創設されている。

当時、消息筋は「伐木旅団という名称は木資材提供任務を受けもつように見えるが、実際は戦術核兵器を運営するため訓練を受けている部隊」と話した。彼は核背嚢部隊に実践用武器が配置されているのかという問いに対し「その蓋然性は十分ある」と答えた。彼は同部隊が平安北道のソンチョン、ドンリムなどを管轄する師団に配属されていると話した。

その間、中朝国境地域では平安北道に戦術核と関連した部隊が進入するとの情報が多々入手されてきた。最近韓国に入国した脱北者も関連証言を入国過程でしたことが分かっている。

http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=17268
◇◇◇
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