ネットのニュース記事で、「国勢調査で日本の人口が初の減少に転じた」というのがあったが、統計局の「平成27年国勢調査」を眺めると、なるほど5年前の前回調査より96万人程の総人口減少で、これは国勢調査が大正9年に開始されて以来初めての現象だという。
予測されていた「人口減少高齢少子化社会」の時代に日本は愈々入ったことが統計数字で確認されたことになる。
年齢人口構成を眺めてみると、かつてはピラミッド型の人口構成だったものが今や少子化で基部が細くなり上のほうは長寿化で膨らんで、少々不安定な形になっている。
@平成27年国勢調査人口等基本集計結果概要より
いくら医療が進んでも人間の寿命の延びは無限ではなかろうし、少子化傾向も只管ゼロに向かって進行するわけでもなかろうから、長期的には幼少から生産人口まではほぼ一定の”一升瓶型”のモデレートな年齢人口構成になってゆき社会もそれなりに成りゆくものと考えられるが、戦後の経済成長期以降右肩上がりでグングンと伸びて来た平均寿命の延びによる高齢人口の急増と、出産率の低下傾向による少子化の急激な進展で、年金、介護、過疎等といった「歪」が日本の社会に色々と生じて来ている時代と現在はなるだろうか。
人口の減少も全国一様ではなく、東京などは寧ろ人口が増えている。
東京圏(東京都&神奈川・埼玉・千葉県)への人口集中は進んでおり、今や全国人口の28.4%が東京圏に住むという。
北海道、東北や四国、山陰といった地方の人口減少は進んでいるから、過疎地はますます過疎化が進行し、首都圏の過密度は総人口減少で緩むどころか、ますます過密化していることが窺える。
政治・経済ばかりでなく美食や芸術・文化といったものも東京圏に集中しているから、資産があったり高所得者であれば東京ほど質の高い暮らしが出来るところも他にないだろうが、一般の所謂”上京者”にとっては生活の質、とくに住居環境は厳しいことだろうか。
政治の全て、経済の殆ど、国民の1/4以上が蝟集する首都圏で未曽有の大災害などが起きれば国家機能が停止してしまう惧れがあるだろうし、迅速適切な災害対策指揮が執れなければ復興どころか治安混乱の収拾すら覚束ない状況に陥ってしまうことも考えられる。 最悪の想定では若し東京に核弾頭ミサイルなどNBC(核・生物・化学兵器)攻撃をされた場合には、皇統も途絶え国家の事実上の消滅事態すら想定されよう。
首都圏への過度な機能・人口の集中は、国家安全保障上からも一般レベルの生活の質の面からも好ましくないとの懸念は以前からあったと思ったが、首都圏外への機能・人口分散の行政施策などは期待し難いことのようである。
増え続けている高齢者であるが、65歳以上は人口の26.6%になったという。
そしてその17.7%、つまり65歳以上の高齢者の6人に1人は一人暮らしという。
核家族化が進んでいるから、子が巣立ってゆけば夫婦2人になり、そしてやがて1人暮らしになるわけだろうか。
歳を取れば持病も出てくるだろうし、身体各部の機能も不如意になって来、皆が障害者になってゆく。
大家族の昔は年寄りの世話というのは家族の問題であったが、今は社会の問題になっている。
「介護」であるが、2025年には65歳以上の高齢人口は3,600万人を超えて総人口の3割に達し、要介護者も700万人になると推測され、現状のままの推移では介護職人材は38万人不足するものと推計されている。
いまや介護職人材の増勢が急務なわけだが、思うような育成増員が難しい場合には必要な介護の質と量を享受出来ない高齢者が出てくることになる。
長寿は目出度いとして、高齢者が急増してくれば年金支給も従前同様には出来ず減額せざるを得ないだろうし、介護も満足なものが受けられない恐れもある。どころか、人知れず孤独死で人生の終焉を迎えることすら考えられようか。
人生の幸福を感じることが出来ず、不満や不安ばかりを抱える高齢者が増えれば、所謂「切れる老人」が社会に増えることになるだろうか。
日本に常住する外国人は、5年前より10万人増えて175万人を超えたという。
うち、中国・韓国・朝鮮人が過半数を占めている。
毎年1万人程が日本国籍に帰化しているようだが、帰化者の場合はその9割近くを中国、韓国・朝鮮人が占めている。(帰化者の推移ー法務省)
日本で言う「国際化、多様な社会」というのは、何のことはない「支那と朝鮮が入ってくること」なのである。
別に悪いことではないにしても、「国際化」と称するにはあまりに偏っていようか。
帰化する者の中には、日本の文化や伝統を理解してこよなく愛し、日本こそわが母国として日本人になる者もいることと思うが、なかには先日の蓮舫ではないが、「国籍と自分のアイデンティティは別」といった、活動の基盤が日本になってしまったので仕方なく日本人になったという者も少なからず居ることだろうか。
日中、日韓、日朝間には解決がなかなか難しい国益の対立が存在するので、究極の事態の場合に問題が顕在化してくる可能性があるだろうか。
移民導入の話などもあるようだが、どうも管理された労働力として外国人を使うことを考えているようである。
高度な科学技術立国であるためには、世界的に優れた棋界の人材が移入しそれが刺激となって更に日本の科学力技術力が高まってゆく好循環が必要だが、ノーベル賞の受賞者などでも米国で研究生活を送る日本人科学者が受賞した話は幾つか聞いても、日本で研究生活を送る外国人がノーベル賞を受賞したなどという話は聞いたことがない。
優れた人材が国外に出てゆくのでなく、人種国籍性別年齢を問わず、棋界の優秀な人材が自然と入って来る真の「国際化、多様な社会」でなければ発展はないが、日本の社会は有形無形の制約が多いのだろうか?どうも科学や芸術に秀でた優れた人材の移入というのは難しいようだ。
今後も人口減少は続き、2026年には総人口が1億を割り、2060年には9000万人を割り込むと推計され、高齢化率は30%~40%水準になってゆくものと推計され、生産人口が大分減少するのでGDPなど日本の経済力低下を懸念する声も聞くが、労働集約的な産業構造ではもう無いだろうから生産人口の減少がイコールGDPなど経済力の低下には直結しないであろう。
世界的な競争力をもつ高度な科学力技術力が保持出来なくなった場合には、日本は低迷してゆくだろうか。
65歳以上の高齢者であるが、現在は65歳までの継続雇用が企業には義務付けられているようだが、65歳を超えてもまだまだ働ける人は多いようである。さすがに体力面では若い人のようにはいかないとしても知的能力では高齢になって増々能力が向上している人も珍しくはないようである。
ただ、高齢になれば個人差が大きいようであり、俺のように飲んだくれていたのでは高齢即廃人だが、体力知力共によく節制修練している場合には相当な高齢まで社会の実戦力として働くことが出来るであろう。
中には能力は「?」だが、経済的な理由から働く必要のある高齢者も出ることだろうし、高齢者への職業訓練や学習の機会も開かれている必要があるだろう。
高齢者の個々の事情に適う様々な活躍の機会が開かれた、真に「多様な社会」である必要があるのだろう。
予測されていた「人口減少高齢少子化社会」の時代に日本は愈々入ったことが統計数字で確認されたことになる。
年齢人口構成を眺めてみると、かつてはピラミッド型の人口構成だったものが今や少子化で基部が細くなり上のほうは長寿化で膨らんで、少々不安定な形になっている。
@平成27年国勢調査人口等基本集計結果概要より
いくら医療が進んでも人間の寿命の延びは無限ではなかろうし、少子化傾向も只管ゼロに向かって進行するわけでもなかろうから、長期的には幼少から生産人口まではほぼ一定の”一升瓶型”のモデレートな年齢人口構成になってゆき社会もそれなりに成りゆくものと考えられるが、戦後の経済成長期以降右肩上がりでグングンと伸びて来た平均寿命の延びによる高齢人口の急増と、出産率の低下傾向による少子化の急激な進展で、年金、介護、過疎等といった「歪」が日本の社会に色々と生じて来ている時代と現在はなるだろうか。
人口の減少も全国一様ではなく、東京などは寧ろ人口が増えている。
東京圏(東京都&神奈川・埼玉・千葉県)への人口集中は進んでおり、今や全国人口の28.4%が東京圏に住むという。
北海道、東北や四国、山陰といった地方の人口減少は進んでいるから、過疎地はますます過疎化が進行し、首都圏の過密度は総人口減少で緩むどころか、ますます過密化していることが窺える。
政治・経済ばかりでなく美食や芸術・文化といったものも東京圏に集中しているから、資産があったり高所得者であれば東京ほど質の高い暮らしが出来るところも他にないだろうが、一般の所謂”上京者”にとっては生活の質、とくに住居環境は厳しいことだろうか。
政治の全て、経済の殆ど、国民の1/4以上が蝟集する首都圏で未曽有の大災害などが起きれば国家機能が停止してしまう惧れがあるだろうし、迅速適切な災害対策指揮が執れなければ復興どころか治安混乱の収拾すら覚束ない状況に陥ってしまうことも考えられる。 最悪の想定では若し東京に核弾頭ミサイルなどNBC(核・生物・化学兵器)攻撃をされた場合には、皇統も途絶え国家の事実上の消滅事態すら想定されよう。
首都圏への過度な機能・人口の集中は、国家安全保障上からも一般レベルの生活の質の面からも好ましくないとの懸念は以前からあったと思ったが、首都圏外への機能・人口分散の行政施策などは期待し難いことのようである。
増え続けている高齢者であるが、65歳以上は人口の26.6%になったという。
そしてその17.7%、つまり65歳以上の高齢者の6人に1人は一人暮らしという。
核家族化が進んでいるから、子が巣立ってゆけば夫婦2人になり、そしてやがて1人暮らしになるわけだろうか。
歳を取れば持病も出てくるだろうし、身体各部の機能も不如意になって来、皆が障害者になってゆく。
大家族の昔は年寄りの世話というのは家族の問題であったが、今は社会の問題になっている。
「介護」であるが、2025年には65歳以上の高齢人口は3,600万人を超えて総人口の3割に達し、要介護者も700万人になると推測され、現状のままの推移では介護職人材は38万人不足するものと推計されている。
いまや介護職人材の増勢が急務なわけだが、思うような育成増員が難しい場合には必要な介護の質と量を享受出来ない高齢者が出てくることになる。
長寿は目出度いとして、高齢者が急増してくれば年金支給も従前同様には出来ず減額せざるを得ないだろうし、介護も満足なものが受けられない恐れもある。どころか、人知れず孤独死で人生の終焉を迎えることすら考えられようか。
人生の幸福を感じることが出来ず、不満や不安ばかりを抱える高齢者が増えれば、所謂「切れる老人」が社会に増えることになるだろうか。
日本に常住する外国人は、5年前より10万人増えて175万人を超えたという。
うち、中国・韓国・朝鮮人が過半数を占めている。
毎年1万人程が日本国籍に帰化しているようだが、帰化者の場合はその9割近くを中国、韓国・朝鮮人が占めている。(帰化者の推移ー法務省)
日本で言う「国際化、多様な社会」というのは、何のことはない「支那と朝鮮が入ってくること」なのである。
別に悪いことではないにしても、「国際化」と称するにはあまりに偏っていようか。
帰化する者の中には、日本の文化や伝統を理解してこよなく愛し、日本こそわが母国として日本人になる者もいることと思うが、なかには先日の蓮舫ではないが、「国籍と自分のアイデンティティは別」といった、活動の基盤が日本になってしまったので仕方なく日本人になったという者も少なからず居ることだろうか。
日中、日韓、日朝間には解決がなかなか難しい国益の対立が存在するので、究極の事態の場合に問題が顕在化してくる可能性があるだろうか。
移民導入の話などもあるようだが、どうも管理された労働力として外国人を使うことを考えているようである。
高度な科学技術立国であるためには、世界的に優れた棋界の人材が移入しそれが刺激となって更に日本の科学力技術力が高まってゆく好循環が必要だが、ノーベル賞の受賞者などでも米国で研究生活を送る日本人科学者が受賞した話は幾つか聞いても、日本で研究生活を送る外国人がノーベル賞を受賞したなどという話は聞いたことがない。
優れた人材が国外に出てゆくのでなく、人種国籍性別年齢を問わず、棋界の優秀な人材が自然と入って来る真の「国際化、多様な社会」でなければ発展はないが、日本の社会は有形無形の制約が多いのだろうか?どうも科学や芸術に秀でた優れた人材の移入というのは難しいようだ。
今後も人口減少は続き、2026年には総人口が1億を割り、2060年には9000万人を割り込むと推計され、高齢化率は30%~40%水準になってゆくものと推計され、生産人口が大分減少するのでGDPなど日本の経済力低下を懸念する声も聞くが、労働集約的な産業構造ではもう無いだろうから生産人口の減少がイコールGDPなど経済力の低下には直結しないであろう。
世界的な競争力をもつ高度な科学力技術力が保持出来なくなった場合には、日本は低迷してゆくだろうか。
65歳以上の高齢者であるが、現在は65歳までの継続雇用が企業には義務付けられているようだが、65歳を超えてもまだまだ働ける人は多いようである。さすがに体力面では若い人のようにはいかないとしても知的能力では高齢になって増々能力が向上している人も珍しくはないようである。
ただ、高齢になれば個人差が大きいようであり、俺のように飲んだくれていたのでは高齢即廃人だが、体力知力共によく節制修練している場合には相当な高齢まで社会の実戦力として働くことが出来るであろう。
中には能力は「?」だが、経済的な理由から働く必要のある高齢者も出ることだろうし、高齢者への職業訓練や学習の機会も開かれている必要があるだろう。
高齢者の個々の事情に適う様々な活躍の機会が開かれた、真に「多様な社会」である必要があるのだろう。