Bandoalphaのらく書き帳

故郷離れてはるばる千里、ひとつ山越しゃ他國の星がぁ・・・昭和の終末高齢者! 思い付いた時に思いついた事などのテキト~なメモ書きらく書き帳ですぅ。 桧野俊弘 ご意見メールは:Bandoalpha@msn.com

2019年03月

桜咲く

 ここ数日天気がよかったので桜もぶあアッと一気に咲いた。ほぼ満開だろうか。

 今年はチョット遅いようだが春来たれりぃ~

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米朝首脳会談第2回・・・雑感

 先日11日には雪が降ったが、これがこの冬最後のなごり雪なのであろう。

 今年の冬は2月から始まったようで居座る冬に桜(はな)の蕾もいささか戸惑っていたようだが、ここ数日よい陽気になり、はち切れんばかりの桜の蕾に名も知らぬ野草の青芽に北国の遅い春もここに来れり。

 昨年6月の新嘉坡セントーサ島での初の米朝トップ会談に続き、去る2月末日には越南ハノイに於いて2回目のトランプvs金会談が行われたわけだが。

 初回は、敵対し軍事的緊張状態にあった米朝のトップ同士が直接会って「殺戮と破壊の戦争」でなく「平和と繁栄」という同じ方向を目指していることをお互いに確認する、いわば「会談すること自体に意義があった」わけだが、2回目ともなれば非核化手順の具体的な話となるわけだが、合意出来ずもの別れとなっている。

 北朝鮮は「経済制裁を全面解除すれば、寧辺の核処理施設の解体に着手する」との主張だったという。(President Trump Press Conference Hanoi Summit

 国連安保理決議による北朝鮮への制裁措置の対象というのは「北朝鮮が開発保有する核兵器をはじめWMD全て」であり、寧辺の核処理施設のみが対象と言うことではない。 旧式な寧辺の核施設解体に着手するのと引き換えに全面的に経済制裁を解除することは米国ならずとも合意出来るところではあるまい。

 トランプが首脳会談を切り上げて説明記者会見を開き、早々とAIR FORCE ONEで帰国の途に就いた後の深夜になって北朝鮮が異例の記者会見を行い(Youtube)、「我々が全ての経済制裁解除を要求したとのトランプの説明は事実でない、要求したのは2016、17年の民生用の経済制裁のみである云々」と釈明していたが、北朝鮮が制裁解除の要求を今回見送ったと言う2015年以前の国連制裁決議というのは核弾道ミサイル関連をはじめとする「軍需用品の取引禁止」を主とするものであり、北が解除を求めた2016年以降の制裁こそ経済制裁であるからして、「北は経済制裁全ての解除を求めてきた」との表現は間違いではない。(UNSC決議録)

 深夜の北朝鮮緊急記者会見に中身は無く、想定外の会談結果であり癪に障るので何か言わないわけにいかなかったというだけのもの。

 トランプがホテルに戻り帰国準備していたところに北朝鮮崔善姫外務次官が「経済制裁解除は一部のみでもいい」との譲歩案を持ち込んで来たともいうが、いかにも小出し姑息であり一蹴されている。(CNN 3/6)

 「朝鮮人民軍元帥で朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長であるわが共和国の最高尊厳、敬愛する最高指導者金正恩同志」は、昨年6月の米朝首脳会談()でも、南韓文大統領との昨年4月()と9月の会談()においても「朝鮮半島の完全非核化」を言明合意しているわけであるから、なにもトランプとの会談を待つまでもなく保有核兵器の廃棄を粛々と実行すればよさそうなものだが、そうゆうことではないようである。

 今回の第2回米朝首脳会談において北朝鮮は一発の核弾道ミサイルの処置にすら言及していない。

 今回の首脳会談から解ることは、北朝鮮には保有する核兵器を放棄するという意思はみられず、核関連施設の枝葉末節な部分との引き換えに国際経済制裁の解除を最大限勝ち取ろうという、これまでの北朝鮮の外交姿勢の延長線上でしかないことである。

 「朝鮮半島の完全非核化」というのもなにも最高尊厳君が嘘を吐(こ)いているわけではなく、「将来のあるべき理想の姿」としてのことであり「わが共和国を取り巻く環境が最高尊厳にとって納得出来る状況になったならば、最後にわが共和国の核兵器を廃棄してやってもよい」ということなのであろう。

 それにしても、核兵器製造のためのウラン濃縮が問題となっていた以前ならいざ知らず、既に核弾頭を保有し多数の地下施設を有する現在において寧辺の核処理施設廃棄と引き換えに経済制裁の全面解除、少なくとも大幅解除を勝ち取れると考えていたというのは北朝鮮も随分と強気なことであった。

 朝日新聞ではないが、「追い詰められているトランプは今回譲歩するしかない」とばかりに情勢判断の大きな読み違えをしていたことになるが、交渉相手である米国・トランプ政権の情報収集には北朝鮮も精力を傾注してやっていることだろうが、如何せん経済破綻している小国でありその能力には限度があろう。 組織的に広範縦深に亘る資料を収集し分析理解し科学的に判断する能力には限界があり、どうしても過去の経験をベースとした「目の子と読みと勘」に頼る判断になり、更に「こうあらねばならぬ」という硬直した主観的思想がそれに加わる。 結果、相手の想定外の反応に直面し失敗することとなる。

 米側はトップ会談で金正恩がもう一歩踏み出すことを期待していたようだが、交渉条件には幅を持つ目標達成への柔軟な姿勢のリーダーシップというものも最高尊厳には覗えなかった。

 北朝鮮は昨年、「全人民が経済建設に総力を集中するという党の新たな戦略的路線の貫徹に立ち上がった」のだという。

 どん底状態にある経済の復興が共和国の焦眉の国家課題となっているのであろう。(DPR KOREA NEEDS AND PRIORITIES /UN Report 2019/3

 「朝鮮の最高指導者 金正恩元帥の革命活動」による工場、農場、漁港への現地指導により、元帥の行く先々では目標以上の驚くような経済成果が次々と達成されているわけであり共和国経済建設計画の大成功は勿論見えているわけであるが、それはそれとして、昨年は日本沿岸に漂着した北朝鮮遭難木造漁船が200隻を超えたという。 日本沿岸に漂着しない難破漁船も当然あるだろうし、1隻には10人前後が乗り込んでいるわけであるから、優に数千人の漁民が「漁労革命戦闘」に斃れたことであろうか。食糧増産のノルマの厳しさの程が思われようか。

 エネルギー源である石油製品が、東支那海辺りで国連軍の監視の目を盗んで瀬取りで細々入手しているようでは何ともならないので、国際経済制裁の解除を勝ち取ることが今回の米朝トップ会談の目的であったろう。 「勝算」があればこそ片道60時間以上をかけてベトナム・ハノイくんだりまで共和国最高尊厳がわざわざ出向いたわけであろう。

 朝鮮中央通信の発表では、2月23日午後わが共和国幹部の歓呼の声に送られて平壌駅から勇躍「長征」に発つ際には、「朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志が、チュチェ108(2019)年2月27日から28日までベトナムのハノイ市で行われる第2回朝米首脳の対面と会談のために平壌を出発した。」(2月24日)としていたのだが、11日後の3月5日空しく平壌駅に帰朝した際には、「朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長である敬愛する最高指導者金正恩同志が、ベトナムに対する公式親善訪問を成功裏に終えて5日、祖国に到着した。」(3月5日)とのみで米朝首脳会談には一切触れておらず、今回の「長征」の目的が出発の前後ではすり替えられている。

 それにしても、平壌からハノイまでアジア大陸縦断往復8千キロの列車の旅というのも今どき珍しい。

 定年退職した公務員でもあるまいし、片道60時間以上も車窓の景色を眺めながら列車に揺られての11日間の暇は避けたかったろうが、共和国の自主性を維持して越南ハノイへ「長征」する手段はこれしかなかったろう。

 「今や堂々たる核保有国であり科学技術先進国であるわが共和国」であるから、飛行機が無いわけでなく金専用特別機としてはIl-62Mを2機保有している。

 Il-62は1967年に運航が開始されたソ連製の4発大型旅客機であり、Il-62が94機、改良型のIl-62Mが193機生産されたといい、1994か95年頃生産ラインが閉じらているという。(Wiki他i)

 北朝鮮のIl-62M金専用特別機は、1985年1月に受領したS/N2546624と1988年1月に受領したというS/N2850236の2機だという。

 これまで北朝鮮は5機のIl-62Mを導入しており、2機は現在高麗航空で運行されている。
 
 残る1機は1983年7月1日にアフリカ・ギニアで墜落事故を生じた高麗航空のIl-62M(1981年製造 登録記号P889)で、乗員6名乗客17名の全員が死亡している。 これはギニアから受注した外貨獲得の建設工事の関係者と資材を輸送する高麗航空のチャーター便であったという。 平壌発カブールとカイロに給油着陸の後目的地のギニアの山地にクラッシュしている。 事故原因は公表されていない。

 金専用特別機は「AIR FORCE UN」や「KIM FORCE ONE」などとネット上で揶揄されているが、昨年6月の新嘉坡サミット時にも北朝鮮のIl-62Mは金正恩を乗せてチャンギ国際空港に降りることが出来るや否や?と航空マニア達の話題となっていた。

 大分古い機体であるから直接飛行に関係しない部位の不具合は頻発していてもおかしくないし、重大故障の発生もあり得ようし、それに加えて北朝鮮の運行する国際線は北京、上海、瀋陽、ウラジオといった近距離であり洋上飛行を伴う長距離海外運航へのパイロットの経験が極端に少ない。

 結局新嘉坡サミットには中国が提供してくれたAIR CHINAの747-400(中国国際航空公司VIP仕様の登録記号B-2447)で往復している。

 Il-62M特別機とIl-76輸送機も新嘉坡チャンギ空港に降りていたので飛べないことはないわけだが、洋上飛行を伴う長距離運航では替りがいる随員たちは良いとしてかけがえのない共和国最高尊厳を乗せるほどの安全性は確保出来ないというところなのであろう。

 新嘉坡サミットに先立ち習近平と会うため5月に大連を訪れた際にはIl-62Mに搭乗しており、妹(金輿正)がオリンピック外交時ソウルを訪問した際にもIl-62M特別機が使われているので、共和国内や隣国の近辺であればIl-62M特別機でのVIP飛行も大丈夫なのであろう。

AirForceUn
大連を訪れたさいのIl-62M金専用特別機。コールサインは「Chammae-1」(大鷹1号)だったという。

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金色塗装かと思いきや白を基調としたオシャレな塗装。
先代金正日は絶対飛行機には乗らなかったといい、金正恩時代の近年になって専用特別機に改装されたという。

KimIl62B

KimIl62C
内装には木材を多用しているようだが耐火性処理などキチンとされているのか?他人事ながら気になるところ。

 今回のハノイ・サミットではIl-76が最高尊厳の装甲リムジンと先遣親衛隊等を運んでいたが随員は列車で同行したのであろうIl-62M特別機は飛んでいない。

 金専用特別列車で中越国境の町Dong Dangに着いたあと、首都ハノイまではIl-76で運び込んでおいた金専用装甲リムジンで移動している。 道路距離は84mile程といい高速道路は無いようであるから2-3時間ほどのドライブだったろうか。 使われたのはメルセデス・ベンツのリムジンでこれは新嘉坡サミット時にも使用されていた。

KimMaybach
新嘉坡サミット時の共和国最高尊厳専用車。俺は車のことは知らないので、これがカローラやダイハツの軽ではないことくらいしか判らないが、ネットを眺めてみると車種は「Mercedes Maybach S600 Pullman Grand Limousine」の2012年モデルだという。 アサルトライフルのAP弾(徹甲弾)に耐える装甲や車体下部での爆発物から乗員を保護出来る対爆性、対ガス攻撃用の空気ろ過装置その他を備えたVIP用装甲リムジンという。 なにげに敵も多かろう金正恩同志用として更に生存性が強化カスタマイズされていることだろうか。

 共和国の金正恩最高尊厳用リムジンとしては「Rolls-Royce Phantom」も所有するが、新嘉坡サミットでも今回のハノイでも持ち込んでいたのはベンツ車であり、先代の金正日もベンツ愛用であったといい金一族はベンツがお好きなようである。

 共和国最高尊厳用リムジンとして他国のそれには無い装備として、格納式便器を備えているといわれる。

 敵性国が最高尊厳の糞尿を採取して健康状態や服用薬などを解析されるのを防ぐ必要から、外遊時の最高尊厳糞尿は全てお持ち帰りするといわれている。 係の人もさぞ大変だろうか。


☆ここまで書いて眠くなってきたので一旦休憩。 寝るより楽はなかりけり。

好い天気であった

 ここは北緯47度。樺太か北満孫呉かというところだから北国の春は遅いのだが、今日は春を感じさせる好い天気の日曜であった。

 夕刻は一杯やるに如かず。

 酔えば想い出すのはやはり遠い昔の日本のことや、とおい縁(えにし)のあの娘(こ)のことだろうか? 生きておればあの娘も、もうかれこれ九十(苦笑)。

 「Pink Martini」と言うPortland ORの音楽グループだそうだが。

 

 琴の雅な音色も良いのだが、オレにはやっぱりこっちになって仕舞うか、
 「花は桜木人は武士、語ぁてくれた人よりも、空港(みなと)の隅で泣いていたか~あいアノ娘が忘られぬ~」(苦笑)。



 日本では「内田裕也」というロック歌手が亡くなったそうだが、優れて尖がったロックンローラーだったのだろうか?



 こちらは巴里大衆歌謡楽團



 Zaz street performance à Paris.

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