Bandoalphaのらく書き帳

吞み代の溜ってしまった日本を逃れ、今は向こう岸に潜むおっさんのブツブツですぅ。 思い付いた時に思いついた事などのテキト~なメモ書きでやんす。 Faith Hope & Love ! Toshi Hino/桧野俊弘 メールは:Bandoalpha@msn.com                                             

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YouTubeから

YouTubeを見ていたら、「【映像】イスラム国がF16戦闘機を撃墜する瞬間 パイロット拘束2014.12.24 シリア内戦 」と称するビデオがあった。



こんな明白な、ヨルダン空軍F-16の撃墜映像があるのであれば、ISISが喜んで宣伝していそうなものだが?はて?
よく見るとパラシュートがちょっと変わった十字型であり、F-16のACES2のは丸型の傘であるから、違うような?
どうも、変だな?
と思い調べてみると、以前にシリア政府軍機をIgla携行ミサイルで撃墜した時のビデオを流用して製作されたもののようである。



製作者に間違いを知らせてやるべく、コメントを出したのだが、消されているので、ビデオ製作者は意図的に他のビデオを流用して製作したものなのであろう。

空中から落下してくるこのパラシュートなのだが、全部調べたわけではないが、ロシアのものも射出座席用のパラシュートは丸型のようである。
射出座席用は「小型軽量に」という要求があるものなので、面積比制動力の大きい丸型に落ち着くというところだろうか。

ビデオに映っている赤白十字型のパラシュートは、ロシア製軍用機の着陸時機体制動用のドラッグ・シュートである可能性がどうも高いようである。
被撃墜時に機体から分離したドラッグ・シュート(制動傘)が落ちてきたもののようである。

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ヨルダン王国空軍

ヨルダン空軍はISISに拘束されていた空軍中尉が焼殺されたのをうけて、同中尉が捕虜となった昨年12月24日以降中止していた空爆を2月6日より再開したという。



有志連合国の中ではUAE(アラブ首長国連邦)がヨルダンと同じく12月24日以降ISISへの空爆を停止していたが、こちらも2月8日にF-16E/F飛行隊をヨルダンに派遣し、10日より攻撃を再興している。

ヨルダン、UAEいずれもイスラム国家であるから、一時停止していたISIS掃討作戦の戦線に両国が復帰した意義は大きい。

ヨルダン空軍は、F-16AM/BM 21機を投入してシリア及びイラク(ヨルダン政府による)のISIS拠点に連日攻撃を加えているという。

「ヨルダン王国空軍」というのは、人員12,000名、保有戦闘機はF-16とF-5E合計約100機ほどの規模であり、航空自衛隊の1/3弱程度の規模になるだろうか。(Wiki

同国空軍作戦機の主力であるF-16は、パキスタンへ14機売却の話も最近纏まったようで、実質60機ほどの勢力となるが、これらはいずれもF-16初期生産型(A/Bタイプ)を近代化改修(ADF-Air Defense Fighter及び MLU-Mid Life Update)した機体である。

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出典:F-16NET.com

主力であるMLU機はFCS等アビオニクス関係を近代化改修し、機体構造部も要部をビーフアップして当初の4,000時間の耐用飛行時間(20年)を8,000時間(40年)に延命したものだが、機体自体は1980年代に製造されたものである(79年製の3機と90年製造の機体が2機ある)。

エンジンもF100-220Eに換装強化しているのだが、これも「中古」のO/Hニューのエンジンである。

ISISに拘束され焼殺された中尉の搭乗機(F-16AM#149 Block20MLU)も、1984年3月にSABCA社でロールアウトした欧州製のF-16であった。
永くベルギー空軍に配備され、2009年3月にベルギーよりヨルダンに売却された機体である。

ヨルダン空軍は、米国や欧州より引渡しを受けた「中古」のF-16で、3個飛行隊を編成しているが、うち1個飛行隊はADFであるから、残る40機+のうちから21機をISIS空爆に投入しているというのは、作戦の継続能力からして事実上の「全力」を投入しているものであろう。

ヨルダンという国は他の中東諸国と違って石油は出ないそうであり、経済的にも大国ではない。

必要とする精密誘導爆弾など弾薬や整備補給のロジステックの支援が必要になるが、どうもオバマ政権の動きは中東介入には躊躇があるようで些か鈍い。

コンバット・レスキューや特殊部隊の前線配備も然りだが、焼殺されたヨルダン空軍中尉の悲劇の再来を避けるには、UAV無人機による攻撃を多用すべきだろうし、米空軍は現在260機(MQ-1 156機 MQ-9 104機)ほど保有するというUAVの全力を作戦投入すべきであろう。

UAE(アラブ首長国連邦)空軍であるが、こちらは流石に「リッチ」である。

ヨルダン空軍と同じ「F-16」とは言っても、最新型のF-16E及びF型ばかりで、いずれも新しい機体である。

ヨルダンにF-16飛行隊を進出させ共同作戦するに当っては、同国空軍のA330MRTTによる空中給油と、導入したばかりのC-17による支援を受けている。

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ヨルダンに進出中のUAE空軍F-16FとF-16E。最新装備のF-16最終発達型である。
ニュース映像からは6機が確認できる。
UAE空軍は米本土でのレッドフラッグ演習にも度々参加しており、高い戦術技量を見せていると言う。
無人機MQ-1も既に発注済みという。


空爆

ISISが、拘束していたヨルダン空軍中尉を焼き殺すビデオを流したと言う。

同中尉を檻に入れ、ガソリン様のものを掛けて、生きたまま焼き殺すという残忍な行為であり、ISISの蛮行は止まるところを知らないようだ。

テロリズムというのは相手に身震いするような恐怖心を与えることでマインド・コントロールし、我が意の侭に相手を動かすことである。

「こんな残忍なことをされたのでは堪らない」「ISISを敵にするのは止めよう」「ISISを挑発するような行為や発言はしないようにしよう」「ISISの気に障るような言動はするべきでない」等々、テロリズムと闘う意志がない者は、かくしてテロリストの使い走りをすることとなる。

ヨルダンはじめ有志連合国による空爆の話から始まるISISの当該ビデオは、ストーリーを作り、CG(コンピュータ・グラフィック技術)なども使って丹念に日時を費やして編集されたものであり、昨日今日思いつきで焼き殺したというものではないので、相当以前に同中尉への残虐な処刑は行われていたものであろう。

ヨルダン政府筋は1月3日に同中尉の殺害が行われていたとしているようだが、なにか諜報情報なりがあるのだろう。

ビデオには、ISISを空爆する有志連合各国空軍パイロットを殺害した者へ「報奨金」を支払うとも出ている。

これまでの拘束者の首を掻き切り殺害するのとは違い、「檻に入れ焼き殺す」という残虐な手法といい、なんとかして空爆を阻止したいとのISISの意図がビデオからは窺える。

ISISは地上の支配地域は持っていても、上空は宿敵”十字軍”の為すがままである。上空への対抗手段を持っていない。

偵察衛星やUAVなどで昼夜を分かたず動きを監視され、ELINT機などによる通信傍受もなされている。

そういった収集情報をもとに指揮中枢などISISの重要施設が把握され、空爆が実施されている。

最近の投下兵器はGPSなどを使用した精密誘導爆弾などであり、相当な高度・距離からでもピンポイントで目標に命中させることが可能となっているので、遥かにジェット機の音がするような状態で突然爆撃を受けることが生じるわけである。

初弾を退避することは出来ないので、”くわっ、テロ攻撃だ!”とISIS幹部も叫ぶことだろうか。

ISIS支配地域への空爆は、精神的な面も含めてかなりな効果をあげているのであろう。

日本は有志連合に入って空爆するようなことは出来ないそうだが、精密誘導爆弾でもライセンス生産して、一際精度の高い国産弾に「YUKAWA」、「GOTO」とペイントし、数千発ずつ有志連合国空軍に提供してISIS中枢にぶつけてもらってはどうか。


☆☆☆

惨殺

ISISが拉致拘束していた後藤氏を惨殺する様子のビデオを流したと言う。

これで、湯川氏、後藤氏、拘束されていた2名の邦人共にISISに惨殺されたことになろう。

後藤氏解放にむけては、日本政府もヨルダン政府と共に相手と交渉していたようだが、「テロリストとの取引き」というのは、問題の根本的解決にはならず、却って「可燃物に燃料をあたえる」結果を招くことになるから、ならぬ話であったろう。

後藤氏の妻の声明()を見ると、ISIS側とemailなどで交信があったことが解るが、後藤氏自身もISIS側との交信ルートは持っていたのだろうし、ISIS支配地域に入るに当っては、自身の安全確保に十分な保障が得られていると考えた上での行動だったのであろうが、結果は最悪のものとなって仕舞ったようだ。

後藤氏は、「湯川氏を助けるために(ISIS支配地域に)行った」との報道も見るのだが、さすがに自分がISISを説諭説得して湯川氏を解放出来るとは思わなかったろうし、解放の条件等ISISがどう考えているのかも不明な状況であったろうから、やはり湯川氏の状況なども含めて、取材のためにISIS支配地域に入ったものであろう。

内戦の続くシリアは、現地日本大使館も2011年3月には閉鎖されており(隣国ヨルダンの大使館内に臨時事務所設置)、報道関係者への注意喚起も9回出されていた”渡航禁止国”であり、大手報道機関の記者が入ったのではその会社の姿勢が問われるだろうが、独立したフリーランス相手であれば、持ち込んで来た記事を買うだけの行為となろうか。

フリーランスの記者にしてみれば、大手が入らないいわゆる”穴場”であり、取材記事が高く売れるということになるのだろう。

後藤氏は、右肩にはカメラ、左肩には命の危険を掛けた仕事であったろうか。

今回の一連のISISの声明を眺めると、身代金要求が無理筋と知ると、囚人との交換への要求切り替えやその説明など、なかなか良く日本の政治・国内事情をリアルタイムで踏まえているようである。

ISIS組織内に、日本の政治・国内事情に精通した日本語堪能な者がいるようにも見えないので、どうも日本国内に、ISISへの情報提供・アドバイスをしていた者がいるように思える。


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ISISは、後藤氏を「メッセンジャー・ボーイ」に仕立て上げ、散々利用した挙句、結局惨殺した。



人質交換

後藤氏を介してISISが要求している後藤氏と交換相手の、「Sajida Mubarak Atrous al-Rishawi」と言うのは2005年に起きた、ヨルダンの首都アンマンでの連続ホテル自爆テロ実行犯人の一人という。

「Radisson SAS」「Grand Hyatt」「Days Inn」の3軒のホテルでほぼ同時に自爆テロが決行され、運悪くそこに居合わせた計60名が殺されている。
「Radisson SAS」ホテルでは丁度結婚披露宴があり、そこで自爆テロが決行され、花婿や花嫁の父など36名が殺され最も多くの死傷者を出している。(Wiki

このRadisson SASホテル自爆テロ実行犯がSajidaとその夫だったといい、Sajidaは彼女の「ハラ巻き爆薬」の点火に失敗し、逮捕されている。

ISISにしてみれば、”十字軍に対してジハードの聖戦を決行しイスラムの鉄槌を下した、聖戦の革命的英雄女傑”と言ったところにでもなるのだろうか。

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「Sajida al-Rishawi」革命戦士のジハード装束

今回人質交換に応じることとしたヨルダン政府はSajidaとの交換相手として、昨年12月24日の有志連合空軍によるISIS拠点攻撃時に、乗機のF-16の墜落によりRaqqa近郊でISISに拘束された同国空軍パイロットを指定している。(CNN

ISISはこのF-16を撃墜したものとしているが、米軍は撃墜された事実は無く機体の故障によるものとしている。

戦闘機や、高高度を狙えるような高性能SAM(地対空ミサイル)をISISが運用しているという話は未だ聞かないので、撃墜したとすればMANPADS(携行対空ミサイル)やAAA(対空火器)などによることになるが、これらの実用上の有効射撃高度はいずれも1万ft以下であり、出撃する有志国空軍もこれらに対策もしているので、被弾撃墜の確率は高くはない。

このヨルダン空軍ファイター・パイロットは、2006年にOR(Operation Ready)になった26歳の空軍中尉(1st Lt)だそうだが、捕虜に関する国際条約など気にもせずイスラム原理法を騙って虐殺、生首を掻くISISが相手であるから、放って置けば結果は明らかである。

後藤氏も交換対象に入ってはいるのだろうが、ヨルダン政府が自国民である空軍の中尉を交換のプライオリティーとするのは当然であろう。

今年1月1日には、米軍SF(Special Force)が、Raqqa近郊のISISの拉致拘束者収容施設と思われる処を急襲し、このヨルダン空軍中尉はじめ人質の奪還を試みたと言うが、ISISの激しい抵抗に遭い人質奪還作戦は失敗したという。
この作戦にはヨルダン軍SFも参加していたといわれる。

昨年7月にも米軍SFはISIS人質奪還作戦を行ったというが、これも失敗に終っている。(Washington Post

相手組織内のいわゆる内通者の諜報員情報、実行部隊偵察班、奪還突入部隊の奇襲、支援部隊による直接・間接の支援、其々の任務が完璧に達成されなければ奪還作戦の成功は覚束なく、失敗した場合には内部諜報員情報などは途絶えてしまうことになる可能性も高く、「人質奪還作戦のチャンスは一度」ということになる。

特殊部隊投入による人質奪還というのは、可能性はあるのだろうが、かなり難しいもののようだ。

1月1日時点ではこの空軍中尉の生存は確認されていたことになろうが、その後の状態は不明であり、ヨルダン政府がISISに同中尉生存の証拠を先ず示せ、というのも道理である。

後藤氏の2番目の最期のメッセージ時に同中尉の写真を持ってはいるのだが、何時撮影されたものかは判らない。
Youtubeビデオ -後藤氏は初めのものより声が力強くなっており、恐怖心といったものは看取出来ず、落ち着きすら感じられる。

2番目の最期のメッセージの次の、後藤氏の3番目のメッセージ(Youtube)での指定日の日没も過ぎてしまったことであり、先がいささか不透明になってきたろうか。
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